2011年09月30日
医学は涙から…
「Dr.コトー診療所、そんな動画を見て…
自分の医院も、そんな医院でありたい!」
そんなことを思う自分だったりします。
患者さん
一人一人の涙を受け止める医院。
そんな医院でありたい…
そんな風に感じます。
患者さんの苦しみが分からない医院では
世の中に存在する意味ないですよね。。。
もちろん…
Dr.コトー先生と比べたら
自分の治療の技術はまだまだです。
でも…
「どうか、自分に患者さんの苦しみを取らせて下さい。」
そんなことを神様に願う自分でしかありません。
でも…真っすくに患者さんに向かっていきます。
未熟な医者です。
きっと、自分の生が終わるまで…。
あの青ざめた海のかなたで
今まさに誰かが痛んでいる
まだ飛べない雛(ヒナ)たちみたいに
僕はこの非力(ヒリキ)を嘆(ナゲ)いている
急げ悲しみ 翼に変われ
急げ傷跡 羅針盤(ラシンバン)になれ
まだ飛べない雛たちみたいに
僕はこの非力を嘆いている
夢が迎えに来てくれるまで
震(フル)えて待っているだけだった昨日
明日(アシタ)僕は龍の足元へ
崖(ガケ)を登り 呼ぶよ 「さあ、ゆこうぜ」
銀の龍の背に乗って
届けに行こう 命の砂漠へ
銀の龍の背に乗って
運んでゆこう 雨雲の渦を
銀の龍の背に乗って
posted by 杉幹雄 at 23:42
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| 医学
2011年09月24日
医療の原点
これは北海道開拓の村に
保存されている「近藤医院」です。
初めてこの医院を訪れたのは
自分が独身の頃でした。
家内と結婚して息子と一緒に
この医院をまた訪れたこともありました。
一人での北海道旅行…
そんな一人での寂しさ…
そんな医者である自分の心に
灯火を与えてくれた医院に他なりません。
こんな感じに一般の医院に出産ベッドがあります。
このベッドの上で出産した女性も多かったのでしょう。
その患者さんの苦しみ、そして喜び。。。
医院には
人間の喜びや苦しみが凝縮されています。
その中で苦闘していた
近藤先生の息吹が聞こえるようで…
この医院に入ったとき
自分は、ただ、その場に
言葉をなくし、立ち尽くす他ありませんでした。
調剤室には、薬剤を細かく砕く研磨機があります。
そんな薬を患者さん達が飲んで
命を取り戻したことも多かったのでしょう。
自分には
医院が格好が良いとかの
感覚はありません。
色々な人が苦しみ、そして、その苦しみを取る場所。
そんな感覚しかありません。
自分の医院が
自分の医院を訪れる患者さんばかりでなく
病気に苦しんでいる多くの患者さん達に
澄んだ光を与えられる場所になってくれるように
いつも願ってやみません。
ただ、それだけです。。。
自分の医院や医療に対する思いは
ただ…それだけです。。。
「自分の楽しみのためではなく
人のために尽くす場所…
患者さんのためならば全てを捧げる場所…」
それが医療や医院の原点だと
思われてなりません。
posted by 杉幹雄 at 22:57
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| 医療
2011年09月23日
脳梗塞を予防する漢方薬?
この左が正常の脳で、右が脳梗塞の写真です。。。
脳梗塞って、
脳の血管の動脈硬化だけが原因で
脳の血管を詰まらせておこす病気なんでしょうか?
人間の病気の大きな特徴とは…
生きることに直結しています。。。
人間の体は素直で
その目的は一つです。
「出来うる限り生きる!」
ということだけです。
生きるためには病気も起こします。
それが「出来るだけ生きること」に直結するならば
病気も起こすのは当然のことです。
他人が意地悪をするようなことを
身体がすることはありません。。。
それほど神聖なのが身体です。
精神に比べて身体は、とても素直です。
じゃ〜どうして、
脳の血管は…
脳梗塞を引き起こす原因にするんでしょ?
木を見て森を見ず…
脳梗塞=頭の病気
「そんな構図が正しい」と思っている
医学関係者が多いからなんですよね。。。
大きな問題がここにあります。
人間の身体は
相対性構造と三つ組み構造を維持しています。
この相対性構造に注目してみると
人間の大きな安定性は
「頭ー胴体のバランス」に起因している。
(相対性の守護神のアインシュタイン!)
そんなことが推測できます。
(そこの医学関係者さん! よく聞いているようにぃ!
特に…理工学部の自分の患者さん!(笑))
と、すれば。。。
頭の病気でも、胸とお腹のアンバランス性によって
起こりうる、ことは容易に推測できます。
こんなことからすれば、
人間の体が何のために、代謝という運動によって
その生を全うしているのか???
改めて考えても良い様な気がします。
首から下の胴体の部分の変化に注目して
漢方薬で、胴体を調節することで
脳梗塞を予防できるのは、当然の結論。。。
頭ー胴体のバランスを整え
頭に余計な力がかからないようにすれば
良いんでしょ…つまりぃ。
「漢方薬を使っての脳梗塞予防も
そんな考え方によって十分可能!」
という結論になるのは、
とぉ〜ても自然なのです。。。
最近、同業者(笑)のアクセスが
増えているような感じです…(^_^)
このブログは、患者さんだけでなく
医者が見るようなブログでありたいです。
それは、患者さんへ
真実のメッセージをを伝える。
そんなブログでありたいからに他なりません。
posted by 杉幹雄 at 23:46
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| 脳梗塞
2011年09月18日
患者さんの涙…
なぁ…
開業して
こんなに患者さんに泣かれることが多いとは
知らんかったぁ。。。(^^ゞ
病院の勤務医として生きてきて…
「入院している人の涙は受け止めて来たものの
開業して来る患者さんは、別なんだろうな?」
そんな感覚がありました。
でも…
先週は3人の患者さんに泣かれました。
(×_×)
「そんな医院に行っても治らないよ、と
お母さんに言われたんです」
でも…その患者さんが自分の前にいます。
涙を流しながら…。。。
「こんな病気になったのは…
色々な人が死んでいって苦しかったからです。きっと…」
その患者さんも涙を流しながら
自分の前にいます。
「自分が気を失うと友達が笑うんです」
涙を流しながら話す患者さんが
また…自分の前にいます。
人に言えなかったんだよね。
そんな苦しみ。
分かるよ…。
自分でできることなら何でもしますよ。
(^_^)v
気持ちで抱きしめることは
できるかも知れません。
でも、医者だから、そんな患者さんの
病気を治せれば良いんだけど…
神様じゃないから…
やっぱり全部は治せないんだろうな。。。
でも…
自分の全ての力で治療していきます。
涙も受けとめます。。。
もちろん…(T.T)
posted by 杉幹雄 at 21:50
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| 日記
2011年09月16日
細胞と投錨性
今回は、かなり専門的に
癌細胞のことを話したいと思います。。。
知人からは「同業者向け!」との
ご意見を頂きながらも、書くのらぁ…(^^ゞ
(これが自分の研究者の部分なのでしょう…)
正常細胞には「投錨性(anchorage dependence)」といって、
何か固いものに接しなくては分裂をしない性格があります。
一方、癌細胞には、この「投錨性」がありません。
癌細胞は培養液に浮いていても分裂ができるという性格があります。
これが何を意味するのか?を考えることが
癌細胞への理解を深めることになると思えてなりません。
「細胞が自身の遺伝子を変換して癌細胞へと変異する。
それが癌細胞という異常な細胞へ変化することである以上
その遺伝子の変異を押さえてやれば治療はなりたつ!」
これが一般研究者の考えです。
医学研究者が
こんな風に考える前に、もう一度
「その考えが正しいかどうか?」を
振り返ることが必要なのかも知れません。
たとえば…大腸菌の抗生剤耐性について
考えてみましょう。
大腸菌が抗生物質が投与されている環境に置かれれば
自身の遺伝子を変えて、抗生物質に影響されないように
抗生物質に耐性を持って行きます。
それは異常なことではなく自然なことです。
と、すれば。
正常細胞が癌細胞に変化する瞬間でも
そんな変化と同じではないか?という推測が得られます。
正常細胞から癌細胞への変異が必要とされる環境に対して
自身の遺伝子を変えて癌細胞へと変わるに違いない、という推測です。
おぉ〜アインシュタインです。
私たちの身体は空間上に存在します。
どんなものでも空間において安定した性格を維持しようとします。
それは…空間上において
できるだけ自身を保とうとするからに他なりません。
正常細胞の「投錨性」は投錨をしないと
空間における安定性が得られないことを意味しています。
細胞分裂は細胞自身の空間領域を広げることです。
空間を広げるには空間に対する安定性が必要だからです。
一方、癌細胞は「投錨性」がなくても
空間における安定性を得ていることを意味しています。
これが正常細胞と癌細胞との決定的な差です。
どういうことか?と言えば
原子に目を向ければ、納得できる答えを得ることができます。
安定性のある原子、不安定な原子。
その違いがどこにあるのでしょう?
電子軌道が埋まっているのか?
それとも電子軌道が埋まっていないのか?
そんな電子軌道に存在する電子の数の違いで
空間に対する安定性が異なるという事実です。
電子軌道は空間を占有するのに必要な運動なのです。。。
空間に対して安定な運動を持っていれば投錨性はいらない。
空間に対して不安定な運動しか持っていなければ
投錨性を得て空間に対して安定した運動を持つ。。。
そんなことが正常細胞と癌細胞の違いになります。
門司にアインシュタインが泊まったことがある
「三井倶楽部」があります。
(2階にはアインシュタイン来日の時に宿泊した部屋があり
色々な写真がかざってあります。)
また、行こうかな。門司へ!(笑
シーボルトも好きなんですけど
アインシュタインも好きだなぁ。。。(笑
最後に、こんなことが病気治療に関係があるか?
ということを話します。
こんな考えは病気治療に直結しています。
人間の身体は空間におかれており
その安定性を維持できなければ、死んでいく運命にあります。
ですから
不安定さを是正しようとして病気が起きることが多い
ということです。
その身体の不安定さを理解し取り除くこと
それが病気治療に他なりません。。。
posted by 杉幹雄 at 22:54
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| 癌