
今回は、かなり専門的に
癌細胞のことを話したいと思います。。。
知人からは「同業者向け!」との
ご意見を頂きながらも、書くのらぁ…(^^ゞ
(これが自分の研究者の部分なのでしょう…)
正常細胞には「投錨性(anchorage dependence)」といって、
何か固いものに接しなくては分裂をしない性格があります。
一方、癌細胞には、この「投錨性」がありません。
癌細胞は培養液に浮いていても分裂ができるという性格があります。
これが何を意味するのか?を考えることが
癌細胞への理解を深めることになると思えてなりません。
「細胞が自身の遺伝子を変換して癌細胞へと変異する。
それが癌細胞という異常な細胞へ変化することである以上
その遺伝子の変異を押さえてやれば治療はなりたつ!」
これが一般研究者の考えです。
医学研究者が
こんな風に考える前に、もう一度
「その考えが正しいかどうか?」を
振り返ることが必要なのかも知れません。
たとえば…大腸菌の抗生剤耐性について
考えてみましょう。
大腸菌が抗生物質が投与されている環境に置かれれば
自身の遺伝子を変えて、抗生物質に影響されないように
抗生物質に耐性を持って行きます。
それは異常なことではなく自然なことです。
と、すれば。
正常細胞が癌細胞に変化する瞬間でも
そんな変化と同じではないか?という推測が得られます。
正常細胞から癌細胞への変異が必要とされる環境に対して
自身の遺伝子を変えて癌細胞へと変わるに違いない、という推測です。

おぉ〜アインシュタインです。
私たちの身体は空間上に存在します。
どんなものでも空間において安定した性格を維持しようとします。
それは…空間上において
できるだけ自身を保とうとするからに他なりません。
正常細胞の「投錨性」は投錨をしないと
空間における安定性が得られないことを意味しています。
細胞分裂は細胞自身の空間領域を広げることです。
空間を広げるには空間に対する安定性が必要だからです。
一方、癌細胞は「投錨性」がなくても
空間における安定性を得ていることを意味しています。
これが正常細胞と癌細胞との決定的な差です。
どういうことか?と言えば
原子に目を向ければ、納得できる答えを得ることができます。
安定性のある原子、不安定な原子。
その違いがどこにあるのでしょう?
電子軌道が埋まっているのか?
それとも電子軌道が埋まっていないのか?
そんな電子軌道に存在する電子の数の違いで
空間に対する安定性が異なるという事実です。
電子軌道は空間を占有するのに必要な運動なのです。。。
空間に対して安定な運動を持っていれば投錨性はいらない。
空間に対して不安定な運動しか持っていなければ
投錨性を得て空間に対して安定した運動を持つ。。。
そんなことが正常細胞と癌細胞の違いになります。

門司にアインシュタインが泊まったことがある
「三井倶楽部」があります。
(2階にはアインシュタイン来日の時に宿泊した部屋があり
色々な写真がかざってあります。)
また、行こうかな。門司へ!(笑
シーボルトも好きなんですけど
アインシュタインも好きだなぁ。。。(笑
最後に、こんなことが病気治療に関係があるか?
ということを話します。
こんな考えは病気治療に直結しています。
人間の身体は空間におかれており
その安定性を維持できなければ、死んでいく運命にあります。
ですから
不安定さを是正しようとして病気が起きることが多い
ということです。
その身体の不安定さを理解し取り除くこと
それが病気治療に他なりません。。。