2011年10月28日

医療の現実 その3



ん〜どうにかして自分の医療を残したいなぁ…
とか思いながらの講演準備です。。。

自分が外国で講演するときには…
医院の職員を連れて行きたい!とか思うのは
やはり、夢かな???(^^ゞ

もちろん…
全員first classだよなぁ(^_^)v


「医療の現実 その3」

「症状を出している臓器と、
その臓器の背景臓器との関連性について」

そんなことを話していきます。

この現象は医療において重要なポイントです。

東洋医学を自分なりに漢方処方解析をすると、
症状を出している臓器だけでなく、その背景の臓器を把握して
処方を作り出している姿が浮かび上がります。

一方、現代医学には
この様な考え方はありません。

それからすれば、このことは二つの医学
「東洋医学と西洋医学、東洋文明と西洋文明の大きな違い」
を感じることができる重要なポイントに他ならないと感じます。

この現象は「BackGround Field Theory」として発表しています。
そのため、自分の英語の和訳をします。

Background-Field Theory
背景場理論

1. The Basic Conception
基本的な考え

Background field theory is indeed useful for us to grasp the true figure of disease. Although we medical doctors try to check and to treat an organ, we tend to pay attention only to the organ. However, always when an organ shows any changes, it's fundamental cause originates in the relationship between the organ and the background organs. This is because a human body is created as a relative system consisting of organs. Thus, without taking notice of the relationship between an organ and the background organs, we medical doctors cannot not only check and but also treat an organ. Background field theory will enable us to notice what important role the relationship between an organ and the background organs plays in disease. (This theory: "Background-Field Theory" is my most favorite one in my medical theories.)

背景場理論は病気の本当の姿を把握するのに、とても重要な理論です。
私たち医師は、一つの臓器を検査し治療することを試みますが、その臓器だけに注目しようとする傾向にあります。しかしながら、一つの臓器が症状を現すときには、いつも…その根本原因は「その臓器とその臓器の背景臓器の関連性」に置かれています。なぜなら人間の身体は臓器から形成されている相対的なシステムとして創造されているからに他なりません。よって、私たち医師が一つの臓器とその背景の臓器の関係を無視して、症状を出している臓器のみを精査し治療するということはできないことです。背景場理論は一つの臓器とその背景臓器の関連性を気づかせてくれる大切な役割を担ってくれることでしょう。

a) A Simple Examination
that Enables Us to Check The Relationship between An Organ and The Background Field
If so, what role does the background field of an organ play in disease? Let us check it by using a simple model: a field containing a small field. As shown in the figure below, in this model, when a small field changes the darkness, it stands out against the background field. (This case is case-A in the figure below.) Interestingly, also when the background field of the small field changes the darkness, the small field stands out. (This case is case-B in the figure below.) That is, both in these two cases, the small field stands out. These results teach us that an organ shows any changes on the basis of the relationship between the organ and the background field.

background01.gif

一つの臓器と背景臓器の関係を精査する簡単な研究について
もしそうならば、どのようにして一つの臓器の背景臓器は病気の発症に際して、どのような役割を果たすのでしょう? それを確かめるために簡単なモデル(小さい場を含んだ、ある場)を使ってみましょう。下の図に示されるように、このモデルにおいて小さい場が色を変える時、その背景場から浮かび上がるように目立つでしょう。面白いことに、その小さい場の背景場の色が変わっても、その小さい場が浮かび上がるように目立つのです。つまり、両方の変化で、その小さい場は浮かび上がるように目立つということになります。このような結論から考えるとき、一つの臓器とその背景臓器の関連性によって一つの臓器が変化することを示唆していることを知ることができます。

(C) Important Indication Led from This Theory
Notice that this conclusion gives us an important indication about disease. When an organ changes the internal movement for itself, it, of course, shows strong change. Besides it, also when the background field of an organ changes the internal movement, the organ shows strong change. The majority of medical researchers and doctors certainly notice the former case, but they seem not to notice the latter case. Furthermore, there is strong possibility that most chronic diseases occur by the latter mechanisms. For the reasons, when we want to control chronic disease completely, we should always pay attention to both of these two cases to prevent our mistakes. I confirm that without paying attention to the relationship between an organ and the background field, medical researchers will be unable to control completely an organ with disease.

background02.gif

この理論から導かれる重要性
この結論から得られることは病気についての重要な示唆を与えてくれることです。一つの臓器が、その運動を、それ自身で変化させれば、当然のごとく、その臓器は強い変化を出すでしょう。一方、その臓器の背景臓器が、その運動を帰れば、もちろん、その臓器が変化を現すのです。医学研究者や医師の多くは前者に対しては気づいているのでしょう。でも、後者のケースには気づいていない様です。加えて、多くの慢性病が後者のメカニズムによって起きている可能性が非常に高いと言えます。このようなことから、慢性病を完全にコントロールしようとするときには、過ちを防ぐために、いつも2つの運動に注目しなくてはならないのです。私は一つの臓器とその背景臓器の関連性に注目することなしに、病気を完全にコントロールすることができないと確信しているのです。

(英語と日本語は全く違う言語なので、自分の書いた英語のも和訳も苦しいですね…(^^ゞ)
posted by 杉幹雄 at 11:15 | Comment(1) | 講演用意

2011年10月27日

医療の現実 その2



好きなんだな…。
非力な自分をどうにかしようとする姿。

そんな姿は、とても素敵に見えるんです。
それはきっと…自分が未熟だからなんでしょう。。。


innyang.png
(陰陽の図)


「医療の現実 その2」

今度は…
東洋医学から医療を見つめてみましょう。

どういう訳か?
東洋医学は自然順応主義です。
西洋医学とは反対です。

それは…
東洋の自然の厳しさを感じた先哲の人々が

「自然に順応する以外ない
自然の力の前には人間の力など
蚊の一刺しにも至らないだろう」

そんな感覚が根底にあって
できあがった哲学なのかも知れません。

その哲学の上にできた東洋医学
それは、間違いなく私たち日本の医学です。

「それは…とても貴い考えを持っている」
と感じるのは自分だけでしょうか?

自然に必然があると思えば
病気にも必然を求め
それを理解し治療すること。

それが東洋医学の基本観念です。

現代医学の鋭さも必要です。
でも…負けを認め順応しようとする考えも必要だと思います。

そんな考えの上に成り立つ
私たちの先哲が作り出した医学が東洋医学です。

アインシュタインが話していたように
神はサイコロを振りません。
(I confirm God does not play dice.)
偶然はない!ということです。

自然から学ぶことをないがしろにして
自然の中で生きられるのでしょうか?

きっと私たち日本の医療は
近い未来に世界を救っていくと思います。

そんな考えを持っているのが
私たち日本人です。

そんな日本人として生まれた自分ならば…
「日本の心から生まれた医学と
現代医療を結びつけて新しい医学を作る他ない!」
と思います。

そして…
「そんな気持ちで患者さんに接するのが
自分の医院のあり方」に他ならないのでしょう。

自分は
いつも、そんな気持ちを
心に刻んで患者さん方に接していきたいと
思うばかりです。。。
posted by 杉幹雄 at 22:36 | Comment(0) | 講演用意

2011年10月24日

医療の現実:その1

medicine001.jpg

来年始まって、そうそうに、
生まれて初めての講演会を
友達が用意してくれました。
m(__)m アリガトォ

その原稿が必要!とのことで、
このブログを更新しながら、
原稿を作っていこうと思います。。。

原稿を書く期限は
今月末だったりします(×_×)


「現代医療の特質」

私たちが医療に携わる以上、
現代医療の特質を知る必要があります。

現代医療は、
西洋文明の発展とともに進歩してきました。

これは、西洋文明の基本哲学に沿って
進歩してきたと捉えることができます。

西洋文明は「自然征服主義」です。
いかに自然を征服することに目的が置かれています。

そのために物を作ることを優先した文明です。
自然と闘う文明です。
もちろん、自然の一員の人間も標的です。

先の大平洋戦争では、
日本が負けました。
その最大の原因は
物を作れなかったことです。。。

さて…
この物を作る技術に長けた西洋文明。

その申し子の精密機械の恩恵を受けて、
現代医学も進歩してきました。

そんな精密機械が
人間に与えてきた恩恵…

それは、
身体を精密に計測することや
操作することに他なりません。

そんな精密機械の恩恵から
現代医学ができたこと

それは、微生物を見つけること。
遺伝子を発見し、それを操作すること。

そんなことなのかも知れません。

と。
同時に一つの疑問が浮かびます。

そんな精密機械によって
今では遺伝子解析ができるようになり
「病気=遺伝子の変化」と考える
医学研究者も多くなってきました。

さて…
これが正しいのかどうか?

「遺伝子操作ができることによって
病気を治すことができるか?」
という疑問があっても良いはずです。

そんな基本的な考えを無視していること。

つまり、西洋文明の基本哲学を
無条件に信じているのが
今の医学や、今生きている人間の特質
なのかも知れません。

そんな医学の土台である哲学を
もう一度、振り返ってみても
良いのかも知れません。
posted by 杉幹雄 at 17:47 | Comment(0) | 講演用意

2011年10月06日

円皮鍼治療とは???

hari002.jpg

これを「円皮鍼」と言います。
置き鍼ですよね。。。

hari001.jpg

こんな風に貼ります。

でも、ね。

貼り方によって
病気治療に絶大な効果を得ることができますよね。
この円皮鍼って。

経絡の観念
穴(つぼ)の観念

そんな考えは大切です。

でも…自分の鍼治療は、
経絡からは逸れているし
穴(つぼ)からもずれているのでしょう。。。

ただし…気の巡りを整えようとして
円皮鍼治療をしているのが、
他の鍼治療をする方々とは、
ちょっと違うかも知れません。。。

ほんとは…
普通の鍼治療もできるのですが
そこまでやる時間がないだけです。

亡き鍼の師匠直伝です。

「経絡も穴(つぼ)も何も考えなくて良い!
ただ、気の流れを整えることが大切だ!」

自分の医院のスタッフさんも
よく見る場面なんでしょうけど…
実際に見えないから、なぁ。

やはり…
分からないかも、ね(×_×)。

ただ、患者さんは分かるんですよね。
症状が改善されることを実感していますものね。

と、今日は
漢方と円皮鍼治療をしている患者さんから
感想文を頂きました。

ありがと、ね。
感謝します、ね。

次は…あなたですよ!(笑)
ちゃんと感想文を書いてくださいね!!!


「患者さんの声」
クローン病に円皮鍼治療…

私は高校生のころから、ひどい首、肩こりで、20年間鍼治療に通っています。
様々な手技の鍼灸院に通いました。

私は主にパソコンでの首、肩、腰の痛みが酷いので、筋肉の奥深くまで鍼を刺し
筋肉の凝りを緩めるために鍼治療に毎週通っています。

鍼で気の滞りもとれるといいなという思いもあり通っていますが
気が巡った感じは治療後すぐには感じるのですが、残念ながら持続しません。

円皮鍼は鍼灸院で張って頂いたりしていたので知ってはいましたが
今までは首、肩、腰といった凝った部位のみに貼るという治療しか受けたことがなく
円皮鍼であまり効果を感じたことがなく、良い印象を持ってはいませんでした 。

私は腸の難病を患っていて、ここ数年は朝起きれないのが辛く、
心療内科等様々な治療を試みましたが効果がなく、すぎ内科を訪ねました。

杉先生に気の滞りがひどいということで円皮鍼を貼って頂きました。
先生には気の流れを鍼灸師の先生に教わったそうで、気の流れが分かるそうです。
先生に円皮鍼を貼って頂いてすぐに気が巡ったのを感じました。

私は気功等信じる方ではありません。

驚いたのが次の朝、目覚ましがなる前に気分良く目覚めることが出来ました。
6年間苦しんでいた辛い朝を心地よく迎えられ、元気よく出勤できました。

次の朝も心地よく目覚めることが出来ました。

初めて円皮鍼の効果に驚かされました。
鍼は治療時間内しか刺すことが出来ませんが、円皮鍼は何日も貼り続けることが出来ます。
ずっと浅い貼りが刺さっていることで24時間気の滞りの治療が出来るので
とても助かっています。

posted by 杉幹雄 at 22:49 | Comment(0) | 鍼治療

2011年10月05日

社会性…

math01.jpg

これは…
Mathematicaという数学のソフトで描いています。
つまり数式があってできあがった図形です。

当たり前のことなのかも知れません。

でも…医学を含めた
科学には統一した正しさが必要です。

つまり…
数式が図形になる正しさが必要なのです。

アインシュタインが目指した大統一場理論も
そんな医学を含めた科学の統一を目標において
作られた物に違いありません。


それは社会も医学も同じです。

新しい考えが世の中に認められるには
既存の考えを使って説明する必要があります。

自分が正しいと思っている考えだから…
それが…正しい。。。

身内では通用する考えも
通用しないですよね…社会では。

自分の考えが正しいのならば
一般的に使われている考えを使って
説明しなくてはならない。

それが…
世の中の法則なのかも知れません。

自分は病気のことを
世の中に説明しようとしています。

そのときに最大限に発揮できる方法。
それは理論物理であり、理論数学なのかも知れません。

言葉がなくては
他人に気持ちが通じないことと同じです。

それは
どのような社会生活でも重要なことに
他ならないと思えてなりません。。。

つまり…
社会性を維持するための
言葉や学問であり

それを学ぶことの大切さを実感します。。。
posted by 杉幹雄 at 22:49 | Comment(0) | 日記