裁判所の入り口に置いてある銅像です。
素敵ですよね。ホントに! (・・)(。。)
目隠しをして天秤をもっています。
正義って…
人の感情を無にして天秤にかける!ってことだと思います。
素直に凄いなって思います。
どういう訳だか…自分は医師として人生を歩んでいます。
その中で何を一番、残したいのか?と言えば。
病気を見つめる視点…かな。
視点によって病気は色々な形に姿に変えます。
悪と捉えれば…排除をすることが必要。
善と捉えれば…病気の意味合いを理解することが必要。
なんらかの形でも良いから本を出したいと思っています。
今では出版のエージェントを生業としている人がいます。
「その仲間に入ったら、どうかな?」とも思いました。
でも…部数を伸ばすことを前面に出すならば…
もはや自分が書き残したい本とは違うものになるばかりです。
はて…とうしたら?
そんな時に今から2000年前に作られた本:傷寒論を
読み返したりします。。。
非常に難解で…誰にでも分かる様な内容ではありません。
ただ、漢方治療をしていると的確な指示を与えてる本だと
思われてなりません。
近寄りがたい本の名前、そして難解な内容でも
これが正しいんだと思います。
ーーー
傷寒論の序文の抜粋です。
昔の文章なので漢文です。
怪當今居世之士,曾不留神醫藥,精究方術,上以療君親之病,
下以救貧賤之厄,中以保身長全,以養其生。
「怪しむべし今の人達、本来なら神を医薬に留めて、
方術を研究するのが正しいのに、それをしない。
医療は上をもって君親の病を治し、下をもって貧賤の病を救い、
中を保って自己の生を大切すべきなのに、それをしない。」
「但競逐榮勢,企踵權豪,孜孜汲汲,惟名利是務;崇飾其末,
忽棄其本,華其外而悴其內。皮之不存,毛將安附焉。」
今の人々は単に営利を求めて艶やかなことばかりに目を向け。
名をあげたり権力を取ろうとばかりしていて本末転倒である。
元を蔑ろにして外ばかり飾ろうとしている姿は…
皮が無いのに毛を生やそうとしているヘンテコな姿に他ならない。
ーーー
この文章が2000年前に書かれたものです。
今の世界と何ら変わらない不思議な感覚を抱きます。
現代医療は急性症状を取るのが上手です。
それは自然を淘汰し病気を敵視する軍隊医学が基盤だからです。
一方の漢方医療は病気の根源に迫っている姿を感じます。
自然順応を基盤とする東洋哲学が基盤にあり、病気を敵視してません。
どちらの医学が上だとか、下だとかは考えません。
一つになれば、よても良い医学が出来上がるに違いありません。
自分は、それだけを望んでいます。
それを結びつける学問が今の世の中にあるのなら…
それを示し、その方向性を示すこと…。
それが自分の役割なのかな?
キムタクの「hiro」のエンディングテーマです。
人の心が良く描かれていて、とても素敵なドラマだと
思っています。
(・・)(。。)(・・)(。。)(・・)(。。)