風邪やインフルエンザが流行っています。
不思議ですよね…もう5月なのに。
風邪は万病の元、とか言いますが
風邪は病気の基本的な病態を教えてくれたりもします。
漢方の聖典の傷寒論では、6つの病態に分けています。
自分たちが注目すべきは、陽の部分の3つの病態です。
太陽病・少陽病・陽明病の3つです。
発熱という状態で受診する方が多いので…まずは太陽病期の状態です。
この時期には、自分は漢方薬は使いません。
なぜならば、太陽病から少陽病への変化が1〜2日の人も多く
病期が変わってくると漢方薬が変わってくるためです。
次に多くの患者さんが少陽病期になって受診します。
「風邪が悪くなりました」と言って受診する患者さんが多いのが特長です。
病状としては咳や鼻水が強くなってくる時期になります。
この時期には一般薬に漢方薬を併用することが多くなってきます。
加えて陽明病ですが…
陽明病単体ということは少なくて少陽病との合病が多くなります。
この場合の症状は夜間の咳がより強い状態になって現れます。
一般薬の投与でも咳止め投薬の種類が多くなりはじめて
漢方薬の併用が困難になって来たりします。
例えば、喘息様気管支炎などの殆どがこの病期に起こります。
身体から風邪の熱が抜けなければ慢性病になっても来ますので
昔の人が言った「風邪は万病の元」の意味合いも間違っていませんよね。
風邪の場合は、薬も大切ですが
休養や消化の良い食事が非常に重要です。
薬は2番目でしかありません。
そんなことを考えながら診療をしています。
傷寒論は一般的な医療概念では解読できません。
それを分かりやすく残す必要性も出てくるのかもしれませんよね。
大学時代に京都出身の同級生がいて、この歌が好きでいつも唄っていました。
自分もこの歌が好きになってギターを弾きながら、よく唄っていましたっけ。。。
遠い…昔の話かなぁ(笑)