すぎ内科クリニックの院長のブログです.

2017年05月19日

めまいに「苓桂朮甘湯」かぁ…本当かぃな???

Kampoekisu.jpg

ツムラの苓桂朮甘湯です。

ん〜〜〜
ツムラの苓桂朮甘湯の組成は

ブクリョウ 3.0
ケイヒ 2.0
ソウジュツ 1.5 (本来はビャクジュツ 1.5)
カンゾウ 1.0

ここで一つ疑問が「なぜ白朮でなくて蒼朮なのか?」
似ているかもしれないけど…同じではない。
ここいらはツムラさんにも考えてもらいたいかな〜。

漢方エキス薬のトップメーカーなんですから。。。
(・_・ゞ−☆


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こちらはコタローの苓桂朮甘湯です。

コタローの苓桂朮甘湯の組成は
ブクリョウ  6.0
ケイヒ    4.0
ビャクジュツ 3.0
カンゾウ   2.0  で原典通りの処方をしています。

製造メーカーによって
異なって来るのが興味深いですよね。
(゚゚)(。。)(゚゚)(。。)ウンウン


さて…めまいの専門病院で
この「苓桂朮甘湯」を処方された、という患者さんが多いのが実情です。

処方投与の前に、この処方の意味合いを理解しているのでしょうか?
この処方の保険適応病名は沢山あります。

立ちくらみ、めまい、頭痛、耳鳴り、動悸、息切れ、神経症、神経過敏などです。

はて…どんな風に患者さんの身体に合わせていくのか?
ということですが…どの病名が正解でどれが間違いかは記述されていません。


漢方の基礎理論に「気・水・血」理論があります。
加えて苓桂朮甘湯の処方構成をみれば、気と水に関係する薬草で構成されています。

ケイヒおよびビャクジュツが気に属する薬草です。
ブクリョウが水に属する薬草です。
カンゾウは太極であり…薬剤のとりまとめをしています。

ビャクジュツは下腹部あたりの気剤です。
ケイヒは表である皮膚に対する気剤です。

と、すれば、この処方の気剤は表と裏の気の巡りを根底においています。
その間の水気を取り除くためのブクリョウを入れた漢方薬であることが分かります。

傷寒論的にいえば…
お腹から胸に何かがつき上がっている「奔豚」という状況になります。


さて…ここで大きな問題があると思います。
「気・水・血」理論によれば…気の停滞によって水分貯留の体内偏位が生じます。
このときに苓桂朮甘湯の効果の範疇に入らないのが「血」の部分です。

いまの世の中の食生活で…
気と水だけに属する病態があるか?といえば殆どありません。
食生活が良い訳ですから…そんな軟弱な身体をしている人は滅多にいません。

血が貯まって(充血)、その充血を解除しようとして水が引き寄せられるのが
今の人の身体の一般的傾向です。苓桂朮甘湯をつかうならば血熱がある場所を
特定して他の漢方薬を併用しなくてはほぼ治らないと言って良いと思います。

漢方薬の病名投与では…治っても3割以下です。
漢方薬の薬草組成をみて処方の方向性を理解する以外、正解への道はありません。

何故か?と言えば、漢方薬が出来た頃、
現代医学の病名はなかったからです。
漢方薬が保険適応になったことは素晴らしいことです。

一方…真実を知らないで漢方薬の処方をする医師が多いこと。
それが、ある病気の専門医でも…漢方薬の病名投与に終始しているのが現状です。

これでは…
漢方薬の本当の意味合いが…漢方薬の本当の重要性が…
何も分からないと危惧してしまいます。
(T_T)(T_T)(T_T)

どうにかならないかなぁ。。。
そんなことを感じています。


彼らは行動することの大切さを教えてくれているのかな。
ん〜〜〜人間は行動するからこと、価値があるのかも知れないですよね。

posted by 杉幹雄 at 23:38 | Comment(0) | 講演用意

2017年05月11日

横の時代から、縦の時代へ

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縦の時代に入ってきている様に思うんだけど。
こんなことについて話してみたいと思います。

「今までは横の時代だったのが、縦の時代に入ってきている。」
 ん〜何を意味するか?ですよね。(^^)


ここいら辺は恩師の亡き鍼灸師の先生の話から説明します。
横というのは…この世の人間関係の繫がりを意味しています。
縦というのは、この世とあの世(有と無)の繫がりを意味しています。

横の時代は、人の繫がりが強い時代です。
人の繫がりがないと生きていけない時代と言うことになります。
当然、縦方向の力は弱いことから無の世界の神や仏の存在は軽い時代です。

一方で…縦の時代は人間関係の繫がりよりも
有と無…すなわち
人という物の世界と神や仏という無の世界との繫がりが重視される時代です。

この縦の世界で人間に要求されるのは目に見えないものを感じる感性です。
その感性に従って…物の世界である今生きている人間の世界に貢献するということです。
それが縦の時代の意味合い…と鍼灸師の恩師の先生は話していました。


じゃ〜何で医者である自分が、こんなことを話すか?ですよね。
表面をいくら着飾っても、それが長くは続かない時代に入ってきます。
中身がなければ、時間とともに衰退していく時代で本物しか残りません。

それは医学も同じです。
医学も縦の力によって他の科学と融合されていくでしょう。
無の世界には…次の世界の姿ができあがっているのだと思います。
「それを感じることができるかどうか?」が大切なのかも知れません。

もっと根本的なことを言えば…
人の立場に立って理解することができるかどうか?
純粋な想像力によって自分のするべきことが分かるかどうか?
ということが重要視されるのでしょう。

はったりや嘘では生きられない時代。
その分…良い部分はあるかも知れませんが、
反面、冷酷なほど結果が分かれる時代になるのかも知れませんよね。

さて…そんな時代。
あなたはどうしますか?(笑)


自分には、まだやらなくてはいけないことがあるのかも。
色々なことはあるけど…真っ直ぐに生きなければ。
コトー先生の様に。(^^)

posted by 杉幹雄 at 22:10 | Comment(0) | 哲学