2018年02月23日

病気を知らない…医療人とは?

病気の姿

病気を知らない医療関係者…
多いよね。。。


開業した先輩と話す機会があったのですが…
彼は大腸癌で手術をして、「初めて患者さんの気持ちが分かった!」
と話していました。。。
うん!(^-^)うん!(^-^)

まず…検査の怖さ
病気の疑いがあれば、検査結果は当たり前のごとく怖い。
最悪…死に至る病気に診断されるかも知れません。

次に…娑婆(日常生活)からの隔絶される入院というの怖さ
入院生活は、病院という建物の中にいることになり自由は奪われます。
裏道を一人歩くことが、どんなに幸せなことか分かります。
若い人ならば…娑婆(日常生活)にいなければ失恋さえも出来ない悲しさを実感するでしょう。

最後に…手術後の痛みと後遺症
手術後の痛みは半端ありませんが…時間と共に改善は早いものです。
但し…必要な臓器を取ったときには、生活に制限が出てきて
術後の生活に慣れるまでは結構しんどいものです。

と、すれば…
「幸せって、どんなものか?」を感じませんか?
(・_・)......ン?

当たり前のことが幸せなことです。
一人、裏道を歩けること。
一人、トイレで用を足すことができること。
一人、好きな食べ物をたべられること。

殆どの人たちは、
今、この瞬間に大きな幸せに包まれて生活しています。

ところが…当たり前と思っている部分に
大きな幸せがあることに気づいていません。

この幸せに気づくことが…
病気を治すことの根幹なのかも?
(^_-)ネッ

自分を主張するのではなく…
如何に相手の立場を思いやれることができるのか?

そんなことが今後のテーマになっていくと思います。
学校では病気がどうなものであるのか?を教えてくれます。
ただ…その病気に苦しんでいる患者さんの気持ちは教えてくれません。

単なる自分の印象なのですが…
そんな風に他人の気持ちを思いやることができること。
自分を生かしてくれている身体の気持ちを思いやることができること。

そんな感覚が本当に大切なことだと
感じてなりません。。。

音楽が好きで…
今日は「それが大事」を聞きながら…

posted by 杉幹雄 at 23:34 | Comment(2) | 現代の時代

2018年02月21日

萎縮性胃炎に発癌が多い訳…とは?


今日は「愛は勝つ!」で気を引き締めて…
患者さん向けの話題も良いけど
医師としての話題もないとねぇ。。。

意外だなぁ〜と言ってはいけないのかも知れませんが…
自分の患者さん、このブログがお好きだったりするんですよね。

そんなわけで…
患者さんには今日はつまらない記事かも???

正常の胃と萎縮性胃炎を起こした胃の外力吸収度の違い…
研究者向けの話だよね…そんなことを話してみようかな。

胃癌リスク検診のペプシノゲンの検査の必要性の理解になるのかな。
(ペプシノゲンの検査は胃の萎縮を間接的に測定している)


フラクタル性の違い
※calculated by Mathematica※
※ん〜これからは医学の中に数学が緊密に入ってくる予感があるな。※

正常の胃では小さいフラクタルから大きなフラクタルまで利用して
外力を吸収しようとするため、上の図になりますよね。

一方の萎縮性胃炎では…
小さいフラクタルのエネルギー吸収が出来なくなってくる。
その場合の胃の外力のエネルギー曲線は、下の図になりますよね。

二つの図の外力吸収の面積が違うことに注目して欲しい。
正常の胃と比較して、萎縮性胃炎では外力吸収能率が弱い。

このため…粘膜上皮と面膜固有層に初期歪みがあったときの
力のかかり具合が違ってくる訳になる。

萎縮性胃炎の場合には初期歪みの増幅が
上の図でも分かるように力がかかる部分で容易に起きることになる。

※申し訳ありませんが…医者でも難しいし、さ。※
 医療関係者でも理論的な思考をしていなくても良い仕事をしている人などには
 脅威に難しい内容なのかも知れません。「なんも分からん!」と。(^。^/)ウフッ

 あのぉ〜〜〜一方では、さ。
 もっと…医療の考えを難解に突っ込んでも書いても良いですけどぉ…
 それに付いて来られれば…
 その人は将来の医療の最前線にいるんだろうな!と思いまよぉ。(^0^*オッホホ

ーーー
ん〜〜〜分かりやすいように…
聖書曰く…「たとえ話」をします。

まず…2種類の木をお見せします。
木の枝が人間の血管、木の葉が人間の細胞です。

正常フラクタルの木異常フラクタルの木

木は根があるため葉を落とすことが出来ますが…
この木の枝の走行からみれば…人間の血管と同じでフラクタル性を持っています。
木の葉は人間の細胞に相当します。人間は細胞である葉を落とすことが出来ません。

この木の小さいフラクタルの部分…すなわち細い枝が無くなった木
それが人間の萎縮性胃炎の姿です。

このことから外力を受けた場合の吸収力が低下してしまいます。
そのことから初期歪みができている時の発癌率が高まるに過ぎません。

この詳しい説明に関しては…
医院のホームページでさせて頂きたいと思います。

記事が出来たら…
リンクを張りますね。うん!(^-^)
posted by 杉幹雄 at 10:06 | Comment(0) |

2018年02月18日

お礼を頂くのを断ったら…「もう来んで良い!」とな。

お礼


仕事柄…お礼を頂くことも多いのですが。

身体も良くなって退院が決まり病室に行くと…
お礼をしたいらしく…「これ受け取って下さい」と。

公立病院ではないので…
頂いても問題にはならないのですが。

正義感あふれるフレッシュマン時代の頃のこと。
「頂くわけにはいかないんですよぉ〜」とか断ったら、さ。

その患者さん…ご立腹!!!(苦笑)

「もう来んで良い!」と、な。
  そんなぁ〜(T.T)(T.T)(T.T)

結果的には…その患者さんは上司を通して、
自分にお礼を届けて下さいました。。。

次の日は…自分一人での回診の時にお礼を言いました。
その時の患者さんは…笑顔でした。(^-^)

お礼は気持ちを受け取ることなので難しいですよねぇ。

むげに断ると気を悪くされるし…
気持ちとして妥当な感じならば…仕方がないのかな?
いまは…そんな風に考えています。



今回は贈る言葉…かなぁ。
武田鉄矢さんは雑餉隈(ざっしょのくま)という町が故郷だと。

ちなみに…
福岡太宰府近くにある地名の「○×隈(くま)」というのは
太宰府の倉庫があった場所ということを住まれている人から聞きました。

また、武田鉄矢のお母さんのタバコ屋さんがあった場所とか???

その街の居酒屋さんの豚足…
おいしかったなぁ。(笑)
posted by 杉幹雄 at 00:36 | Comment(0) | 患者さん、とは?

2018年02月14日

患者さんの死…に感じること



  内科医をしていれば…
「死」は身近だよね。。。

外来をしていても…やはり同じ。
内科医をしている以上…「死」は身近です。

この1ヶ月で2人の患者さんが亡くなりました。
二人とも男性で…とても好きな患者さんでした。


一人目の患者さん
既に喀血をしていたけど…精密検査でも大きな問題はなかった。
仕方ないので漢方治療をしていたんだけど。

「もう…先生に頼るしかないんだよ」
  とか患者さんに言われた。

  患者さんが亡くなったとご家族から聞きました。
「先生の所にかかると安心だ」と言っていた、と。
  心の中で涙を流すしかなかった。

二人目の患者さん
骨髄異形成症候群で貧血が必要な患者さんだった。
病院での輸血で…生を長らえていた。

ご家族がインフルエンザにかかって…
この患者さんの検査もしたんだけど陰性だった。

「やっぱり…アルコール消毒って良いのかねぇ(お酒を飲まれていることから)」
「そんなこと言ったら…お酒飲んじゃうでしょ。」とか話された。

それが最後の会話だった。

とても良い方達で…悔しい。
何度も人が亡くなっていく場面は診ているけど…悔しいよ。

そんな時に思うことは…
自分が見つけ出した医学を残すこと。

この世に新しい医学を残していくこと…
それ以外にない…と思うよな。
死と天使   

   死は誰にでもやってくるけど…
   医者といえども…しんどいなぁ…

   病院では…その後に解剖でしょ。
   自分の診ていた患者さんの解剖で病気の確認。
   
   普通の意識ではなくなる瞬間かも、ね。
   うん!(^-^)






posted by 杉幹雄 at 10:30 | Comment(0) | 死…

2018年02月13日

発癌理論 Theory of Carcinogenesis :要約 Abstruct

SugiMedicalResarch

ん〜〜〜

自分が真面目か?どうかは分からないけど。
たまには…医学専門家でも意味を読み取るのが大変という
研究者的な記事も書いたりします。医者の宿命だよね。

病気を知りたい!という気持から…30の時から考えてきたことなので
この記事をお読みになった研究者の方には、さ。
この考え通りになることを研究で証明して欲しいな。

−−−−−−−−−−−

(日本語版:Japanese Version) 

胃癌(腺癌)は萎縮性胃炎を伴った胃に起きやすいと理論的に説明が可能です。この根本的な原因は胃粘膜層と胃粘膜固有層との間に、組織的が歪みが起きることが根本的な原因です。

今の胃癌リスク検診でのペプシノゲンの検査とピロリ抗体の検査の理論的意味合いは、発癌の2つのステップを満たします。Initiation(発癌の初期条件)とPromotion(増幅)の二つの段階を精査することです。萎縮性胃炎になるということは発癌の初期条件(Initiation)が出来上がることです。その組織を増幅する力(Promotion)が2段階目の発癌条件です。

この発癌の課程は3つに分かれます。

第一段階(初期歪みの誕生:初期歪み):胃壁の粘膜と粘膜固有層の間に、代謝活動を基盤とする相対的な違いが起きます。理論的には、この状況は臓器に「初期歪み」が生じた状態となります。胃癌の初期には胃粘膜の粘膜固有層に近い部分から発癌することが分かっています。

第二段階(初期歪みの増幅:二次歪み):第一段階で生じた初期歪みが増幅される過程です。萎縮性胃炎になることは他の臓器と比べて胃の運動量が減少していることを意味しています。胃と他の臓器との運動量の違いが胃にかかる力になります。この力によって胃に生じた初期歪みが増幅されることになります。徐々に初期歪みが増幅され大きくなっていく段階です。

第三段階(腫瘍歪みの誕生:三次歪み):身体は安定性を望みます…それは生を維持するためです。大きな歪みが出来たときに身体がすることは…如何に、その大きな歪みを見かけ上なくすか!です。大きな歪みに耐えられない胃壁に変化が起きます。大きな歪みの頂点に…「歪みの穴」が出来ます。その穴に出来るのが別の組織に変わって行くことになります。萎縮性胃炎ならば運動量が低いため、運動量を多く含む細胞を望むでしょう。その運動量が高い細胞ががん細胞なのです。

この理論解析において重要であることは、胃の発癌だけでなく、他の管腔臓器:気管支・食道・胆嚢・大腸・膀胱・子宮・膣などは、層状に出来ている臓器の壁の相対的な代謝変化が発癌の基盤にある。それは胃でなくでも管腔臓器であるならば癌の基盤となる初期歪みを基盤として発癌を起こしていると考えられる点にある。


−−−−−要約の原文:自分で書いた英語の原文です−−−−−
The stomach with atrophic gastritis can theoretically be considered freaquently to cause adenocarcinoma on the basis of "tissue distortion" that occurs in between the mucosal epithelium and the lamina propria mucosae. 

This process can be divided into three steps. First of all, the stomach causes the relative difference in metabolic activity between the mucosal epithelium and the lamina propria mucosae. This relative difference in metabolic activity works as primary tissue distortion. Next, the stomach amplifies the tissue distortion by decreasing the momentum. Lastly, to neutralize the amplified tissue distortion, the stomach causes new tissue distortion at the peak of the amplified tissue distortion. This new tissue distortion has the ability to transform its own containing cells into cancer cells; in addition, it arises from the mucosal epithelium nearby the lamina propria mucosae. Thus, adenocarcinoma occurs in there: the mucosal epithelium nearby the lamina propria mucosae. 

Importantly, besides the stomach, other hollow organs such as the bronchus, the esophagus, the gallbladder, the large intestine, the urinary bladder, the vagina and so on, can also be considered to cause cancer almost by the same mechanism: the relative difference in metabolic activity among the layers.
−−−−−−−−−−−

胃癌発癌理論 要約

この図は胃壁の断面を描いているんだけど…
人間の臓器の壁(管腔臓器の壁)は…層状になって構成されています。

その層状の部分の代謝回転が変われば…
そこには歪みが出来るんだよね。分かるかな???

簡単な現象に例えれば…
堅く厚いプラスチックの上に薄いプラスチックが貼ってある状態で
表面の薄いプラスチックがはがれても、堅く厚いプラスチックはそのままでしょ?
この違いが2層の間に歪みを作る訳なんだけど。組織は壊死が出来にくいじゃない。

強い歪みになってくると空間安定性が必要なんだよね。
じゃ〜どうする? 安定させる方法を実行しているわけ。

台風の目の場所と腫瘍の部分が
同じ力学によってできあがっていると言えるよね。

台風の安定性

これ大きな台風なんだけど…
大気の歪みが強い中央部に下降気流を作って、回りの上昇気流とバランスを取っている。
こんな現象はシステム安定性の鉄則だよね。

それならば…当然、身体も身体も同じ現象を見せる訳。
分かるかなぁ?(^。^/)ウフッ
posted by 杉幹雄 at 12:23 | Comment(0) | 胃癌発癌理論