すぎ内科クリニックの院長のブログです.

2018年11月11日

加味帰脾湯かぁ…

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加味帰脾湯と女神散だよね。。。
(゚゚)(。。)(゚゚)(。。)ウンウン

加味帰脾湯は柴胡剤で、一方の女神散は黄連剤になります。
これを診断し適切に選ばないと身体の症状は悪化します。

加味帰脾湯の組成:
黄耆・蒼朮・酸棗仁・人参・茯苓・竜眼肉・柴胡各3
当帰・大棗・遠志・牡丹皮・梔子各2;乾生姜1.5;木香・甘草各2

加味帰脾湯の処方は全身に着目していて…
柴胡剤適応の虚している身体ならばとても良い処方です。
これだけ全身に眼を向けている処方ということは…「後世方」だよね。
(古方は身体の部分を考えられている処方が多く、強い漢方薬かな)

また加味逍遥散と比較すれば柴胡と牡丹皮は同じ様に含まれ…
柴胡により肝臓のうっ血を取ると右下腹部のうっ血が強まることを意味しています。
それを防止するために牡丹皮が入っている様です。

と、いうことは…
肝臓と右下腹部の回盲部や右卵巣は、同じエネルギーの状態を取ることが多い。
そんなことも処方を比較すれば推測できます。

また…もっと虚していれば補中益気湯になるのでしょう。

補中益気湯の組成:
人参・白朮各4.0;黄耆・当帰各3.0;
柴胡・陳皮・大棗・乾生姜各2.0;甘草1.5;升麻1.0
この処方には柴胡により肝臓のうっ血を取る以外には熱を取るという部分はありません。
身体を温める治療により…肝臓がうっ血しやすい傾向を示しているだけです。

次は黄連剤の女神散を見てみましょう。
女神散は幅広く使える保険適用が許される処方です。

女神散の組成:
当帰・川芎・桂枝・白朮・黄芩・香附子・梹榔各3
木香・黄連各2;人参・甘草各1.5;大黄1(適量);丁子0.5

そうだな。
5年以上前は柴胡剤が多かった様に思います。
加味帰脾湯などは多量に使いました。一ヶ月数キロという単位です(笑)。
一包が2.5グラムですので…かなり多量になりますよね。

不思議なことに今は黄連剤が多いですよね。
加味帰脾湯と言えば不眠症や精神不安の適応病名がついていますので…
一般薬の安定剤とを併用することも多いのですが。。。

黄連剤が必要とする身体に柴胡剤の加味帰脾湯はダメダメですよね。
これからすれば…柴胡剤と黄連剤の区別すら難しい、と言うことです。

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自分の診察方法は患者さんの身体の気の停滞部位を探します。
右脇腹の肝臓当たりに気の停滞があれば柴胡剤で…
左脇腹の脾臓当たりに気の停滞があれば黄連剤を選びます。

この左右差を見分けられないことは
漢方を使う者にとってはダメの部類なのでは?とか感じています。

今現在では難しいかも知れませんが…
体表面地場が計測出来る様になると誰でも間違いなく選べるかも?

今の時点で柴胡剤と黄連剤の違いを見分けるには「陰陽」を知ることです。
ただし「陰陽」は魔物です。これには注意です。うん!(^-^)

「陰陽」が分かるようになると、今まで生きてきた自分の考え方が
 根底から木っ端微塵に破壊され…そこからが新たなスタートになるよね。
 これが結構…しんどい精神的な試練かなぁ。

漢方は古い医学ですが…現代医学が持っていない思考をもちます。
多分、近い将来…統一されて来るに違いないと思っています。

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そんなことを考えながらもインフルエンザ予防接種の季節ですよねぇ。
一年間は早いですねぇ〜ホント!

PS:今回は「宇宙戦艦ヤマト」なんだなぁ。
自分の中学生の頃のテレビ番組でしたが…多くの人の心を虜にしました。
今…あらためてHuluで見ると…良いドラマだなって思います。

posted by 杉幹雄 at 19:50 | Comment(0) | 漢方