2019年02月11日

人の死とは? 内科医としての視点

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人間は生があり、また死がある。

内科医に取っては…人間が生を受ける出産の場面は…
ポリクリ(学生時代の研修)以外では見ないのが実情。

加えて…内科医に取っては、さ。
人の死を「看取ること」が仕事なんですよね。
民間病院にいれば…沢山の人の死を見つめなくてはなりません。

なぜか?といえば…
死亡診断書には死亡病名記入欄がありますが…
内科医の領域では、肺炎やうっ血性心不全、老衰との病名でも記入が出来ます。
他の科の医師には出来ないことが内科医に出来る訳です。。。

そんなことから死を見つめることも多いのが内科医です。
民間病院に行けば…沢山の人の死を見つめなくてはなりませんよねぇ。
大病院では…最後まで看取ってくれるだけの余裕がありません。

そうだなぁ…民間病院にもいたことがある内科医として働いて20年余り、
死亡診断書を書いたのは500人を超えていると思います。。。
今のクリニックで死亡診断書を書いたのは1人だけかな。

そんなことを経験していると…
この世に生まれたことが果たして喜ぶべきものなのか?
亡くなって行く人を診ると…「お疲れ様でした」などと感じます。
加えて「次の新しい人生では…素敵な人生にして欲しいよなぁ」と望みます。
(自分は輪廻転生を確信しています)

実感していない人が多いと思いますが「人間の生と死は紙一重」です。
次の日まで生きているという確証もありません。

だからこそ…さ。
毎日を…懸命に生きることが大切だと思われてなりません。

死の根本原因は色々な臓器のアンバランス性が強くなり…
その機能を果たせなくなる状況に他なりません。

ご自分の死生観を確立することが生きることへの道しるべになります。
それは健康で死生観を持っていない人は…高齢でも精神的に弱い様に思うからです。

人間が生きていくということに対しては…死ということも感じなくては
本来の人間の生き様が出来ない様に思われてなりません。

今の世の中では大家族制が崩れて…核家族制になっています。
ですから、人の死に接したこともなく…死生観に関しては幼稚な人が多いような?

死…ということを考えたくないかも知れませんが…誰にでも訪れる時が死です。
死を意識することは人生を歩む道を決めるのに大切なことに他なりません。

posted by 杉幹雄 at 18:31 | Comment(0) | 死…

2019年02月03日

自然治癒力への視点を変えることが大切かもねぇ。

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ん〜〜〜
「自然治癒力」って…病気を治すことができるもの!
とか感じている人が多いけど。

この「自然治癒力」が病気を起こしているとすれば?
どう思いますか?

基本的に身体のプログラムには死というものはなく
出来るだけ長く生き続けることのみを目標にしていると感じます。

身体を構成する臓器のバランスが悪ければ…
そのバランスを是正するために病気を起こすことも多い様です。

ちなみに今の季節は…
汗をかかなくする冬の身体から、
汗を出そうとする夏の身体への変化の季節です。

このときに…身体が反応せずに汗を出すことが少なかったら?
別の所から、汗をだすのでは?

汗=水 ということは汗の代わりに鼻水でも良いわけです。
花粉症が現代社会で多いのは季節感を嫌っているからです。

人間は自然から生まれたもので…
自然の季節と共に変化をして生きています。

そんな季節について行けない身体を治すために起こす症状と考えれば…
別に病気が怖いこともないと思われてなりません。

自然治癒力のお話でした。

posted by 杉幹雄 at 08:50 | Comment(0) | 病気