2019年07月22日

大人の巨大アデノイド漢方治療 続編

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アデノイド治療を継続している患者さん…
5週目に入って診察にきました。

右扁桃腺が半分程度まで縮小してきたのを見て…。
「これはぁ〜行けるかもぉ?」(^^)v

ここまで来れば治療方法は合っているはず…
後は治療の時間のみかな? ん〜〜〜半年程度かな?

と、言う訳で今回は1ヶ月分の処方をしました。
「良かった!」とか思いながら…今回の診察を終えました。

漢方薬の殆どは、首から下の胴体の変化を重要視して作られています。
「この様な漢方薬で…どうして頭の病気への治療効果があるか?」ですよね。

その答えは「頭と胴体は相対性運動を維持しているから」に他なりません。
だから…頭の病気でも、その根本原因は胴体にあることが多く
その胴体のバランスを整える治療をすると頭の病態も変化させることができる、と。

この相対性運動は宇宙では強力な力を持っていると言えます。
それは、その根源が時間と空間の相対性運動にあるからに他なりません。

そこで人間の身体が、時空間に存在するには…
当然、時空間の相対性運動を基盤に置かないと
「生きるという運動を安定化できないから」と推測できます。

アインシュタインが統一場理論を作りたかったのは有名です。
何故作りたかったか?と言えば、万物の根源の運動法則だからでしょうね。
宇宙科学だけでなく、医学を含む全ての科学の基盤になる理論だからです。

そんなアインシュタインのことも顧みながら…
「荒野の7人(magnificent seven)」を見ていました。
日本の「七人の侍」のストーリーですが…西部劇も素敵ですよね。
うん(^_^)

posted by 杉幹雄 at 00:37 | Comment(0) | 病気

2019年07月13日

ある大学病院の東洋医学科の処方について

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(wikipediaより)

巨大な建物と医療の権威の相関があるのかな?

いままで自分の処方していた漢方薬を飲んでいた患者さん。
大学病院東洋医学科に受診して調子が悪い、と来院。

漢方処方をしている医師は専門医でも「柴胡剤」が好きだよね。
実際に診察すると黄連剤が必要なのに、なぁ〜。(T.T)

その専門医の先生の肩書きは「大学病院助教授?」とか?
(´ヘ`;)ハァ あぁ〜ぁ。。

この様な立場のある医師でも柴胡剤と黄連剤の区別も付かないんだろうね。
権力と実力は相関しないよな…患者さんを診察してため息の連続です。。。

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この患者さんは胃熱が強いので黄連剤の女神散を使っていました。
安定剤を沢山の服用している患者さんなので…直ぐには治らないよね。
(患者さん本人が…ここに気づくことが大切なんだけど、さ。)
そして大学病院東洋医学の助教授の診察を受けたのでしょう。

大学病院助教授の診断では「女神散は女性の薬だから」との理由で
加味逍遥散に変更されたが調子が悪い、と。

「女」という文字は女神散には入っていますが…
この処方で多くの男性の健康が回復されています。

では、「女神散」や「加味逍遥散」は…どの様な処方なのでしょう?
「女神散」は黄連剤で、「加味逍遥散」は柴胡剤です。
両者とも共通するのは「不安神経症的な病状に合う」ことだけです。

漢方専門医、それも大学病院助教授でも
診察にて柴胡剤と黄連剤の区別が付けられない…これが現状なんだよね。
黄連剤を使わなくてはならない患者さんに柴胡剤を使ったら病状は悪化する。
もし「女神散」が女性の薬との認識ならば「黄連解毒湯」を使うべきだよな。

実際に自分の患者さんには漢方専門医の男性の先生もいて…
「自分自身で考えていると分からなくなる!」(この気持ちは分かるんだよなぁ〜)
とのことで自分の診察を受けており診察では胃熱があり虚弱での黄連剤の適応。
このため虚弱の黄連剤投与を考え女神散を投与。

本人が話すには「女神散はとても良い!」と。
いままでの漢方の師匠は柴胡剤しか使わなかった、とな (´ヘ`;)ハァ。
なぜ黄連剤を柴胡剤の様に使えないかなぁ〜???
柴胡剤より黄連剤が合っていれば症状が軽くなるのは当たり前だよな。

こんな日常なのですが…
これを考えると権威って何なんでしょうね?
「常識への信仰なのかな?」とか思わざるを得ませんよねぇ。

今の時代…自分を大切にすると言いながらも
自分で考えない人が…とても多く、他人の考えに従うことばかりです。

自分で考えてみることの大切さ。
前の記事でも書いたように…自己主張は強い反面、自分で考えないよなぁ。

ひとりでも自分で考える方が増えることを願っています。
ひとりひとりが自分を見つめることが大切なのかも知れません。

PS:岡本真夜さんのこの歌は…自分を支えてくれた時があります。
   歌って、精神を支える力があると思うんだよね。
   これから歌手デビューする患者さんは…体調を管理しなくちゃ駄目だよ。
   今、歌わない患者さんには…「また歌って欲しい!」し歌声を聞きたいよなぁ。
   普通に生活していては話せない人と話せることが、開業して幸せかな?って思います。

posted by 杉幹雄 at 22:57 | Comment(0) | 漢方

2019年07月07日

自分の頭で考えることの大切さ。

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巷は七夕…でも自分というと、どういう訳だか?
アウシュビッツ強制収容所の動画を見ていました。

上の写真の日本人の方は…
アウシュビッツで日本人ガイドをしていらっしゃる中谷剛さんです。

「ヒットラーは…残虐だったのかも知れない。
 でも、自由世界で認められた政治の手法を通して台頭して来た事実。
 そして…アウシュビッツの悲劇を起こした事実に繋がります。

 ドイツ経済が下降していた時代でもある反面… 
 選挙で勝たなくては…ヒットラーも生まれませんでした。
 選挙で勝ち、連合政権を作り総統になりアウシュビッツで100万人以上を惨殺しました。

 アウシュビッツ収容所での出来事は悲惨です。
 収容所に入れば頭の毛を刈り剃られ囚人服を着せられ、抵抗が出来ない様にします。
 あとは収容所管理者の思うがままです。

 アウシュビッツ収容所所長で処刑されたフェルディナント・ヘスは
 アウシュビッツ収容所の壁の外に奥さんと5人の子供と暮らしていました。
 彼の子供が、囚人と監視員の役で遊んでいた姿をみて、ヘスは激怒した、と。
 「人を憎んではいけない」と話す人でした。

 またヘスが自分が処刑になると知ったときに息子さんへの遺言に…
 「自分は他の人の言うことを信じて仕事をして生きてきた。
  ただ…君には自分自身で判断して人生を渡って欲しい。」
 そんな遺言を書いた人で、ごく普通の人が虐殺に関係していました。
  
 そこで中谷剛さんは話します。
 今、ここでアウシュビッツを案内して自分がすべきことは
 この様なことが実際にあり、誰でも加害者になり得ること…
 このアウシュビッツを見て、ご自分で考えて頂きたい。」と。

このことは今の全ての人に当てはまるのではないか?と思います。

回りの人がしているから正しいのではなく…
自分で考えることの大切さをアウシュビッツは教えてくれるのだ、と思います。

何が正しく、また何が間違っているのか?
それを自分自身の感性で把握しなければ、当時のドイツと同じになります。

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(アウシュビッツ収容所:鉄道入り口)

ーーー
そうだなぁ〜これって現代の鶏のブロイラーと似ていません???
鳥かごに鳥を入れて食事を与え、成長したら殺して肉を食べます。
結局、人間って生きるのには他の生物の生を食べなくては生きられないので…
人間が生きること自体が罪深い存在なのかな?と思いますよね。
今の時代の日常でも…同じ様なことはしている訳ですよね。
だから…その罪を実感出来るか?どうか?では??? (^_-)ネッ
ーーー

また、それは…現代医学からも垣間見られます。
大きな建物の巨大病院は医学の権力の象徴です。

でも…果たして、それが今後の医学で正しいのか?は分かりません。
病院は今の常識の治療をしていますが、今後の医学ではどうなるのでしょう?

この点においては…アウシュビッツと今の医学は変わりないのです。
極端な比較ですが、ドイツはユダヤ人を敵視して迫害しました。
同様に、もし病気に必然性があるものならば…必然性を消すことが本当の医学。
でも病気の必然性を無視しを敵視して迫害する医療ならば、
もはや現代医学もアウシュビッツと同じになってしまいます。

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そんなことを考えながら保険請求の仕事をしていました。
特に漢方薬を使うのには治療の説明が必要ですので…
レセプト上に書き記す「傷病詳記」という作業を繰り返します。

この様な傷病詳記は一般治療よりも詳しく書かなくてはなりません。
作業は大変ですが…漢方医学が正しいのならば、それも大切と考えています。

自分自身で考えること…
そんなことを再認識させてくれる一日でした。

世の中にとって必要なものは残ります。
でも…必要でないものは変わって行きます。

その中での正しさを自分自身で確認し歩んで行くことが
本当の正しさを生きる道しるべになると思われてなりません。

posted by 杉幹雄 at 21:51 | Comment(0) | 人間…