2019年12月29日

人間の生きる目的とは?

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この写真は門司港駅です。三井娯楽部の近くにある駅です。
アインシュタインに触れてみたかったんです。

日本にアインシュタインが宿泊した三井娯楽部が移転して
門司港駅近くに再建されています。

自分が陰陽を達観(観ることに達すること)した時に…
「こんな人っていないのかな?」と思い、
国会図書館でアインシュタインの本を初めて読みました。
(陰陽を達観出来ると…目に見えない世の仕組みが分かります)

その文章を読んで…涙しか流れて来ませんでした。
アインシュタインは科学者としては成功していますが…
その人生は大変な困難を伴った人生でした。

その中でも彼は自分の考えを残そうとしたことに
感極まりました。。・゚゚・(>_<)・゚゚・。

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この方は中村天風と言って…財界人に大きな影響を与えた人です。
結核にかかり、日本では死を待つだけだったことから…
船に乗りイギリスに渡り、病気を治そうした人です。

ここで奇妙な巡り合わせがありました。
イギリスでの治療の限界を実感し帰国する時のこと
インドに着いた時に…ヨガの先哲に出会ったことです。
「君は今、胸の病気で故郷に屍を埋めようとしてる。」
達観(観ること)ができる人に出会ったことになります。

中村天風は、その人に付いて修行を重ね病気を克服します。

「君のすべきことは何かね?」とヨガの先哲に言われ
「私のすべきことは世の中のために貢献することです」と。

そのことが分かってからは病気は消退していきます。
「医学ではなく、如何に精神が大切なのか!」ということになります。

世の中に尽くすことが最終的に重要なことだと感じています。

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逆に医師には…DoctorXの様な考えが必要だと思います。

ーーー
川の水が流れるように…
基本手技を反復し、美しい最終術野をつくる。
それが理想の手術。

そして一番大事なのは…
どんなに厳しいオペでも
決して患者を見捨てないこと。
ーーー

内科的に考えるならば…

ーーー
川の水が流れるように…
基本手技を反復し、美しい全身の病態イメージをつくる。
それが理想の診療と治療。

そして一番大事なのは…
どんなに厳しい治療でも
決して患者を見捨てないこと。
ーーー

自分が研修医だった頃に先輩の医師から言われたこと。
「医師が諦めれば…病態は悪くなる。」と。

また「美しい」と感じることは自然に適合していることで
理論形成でも内科診療でも「これが美しい」と感じる様な視点が
自然に適合して考え方が合っていることになります。

加えて「全身の病態イメージ」というのは…

高血圧ならば血圧しか測定してないのは、どうかな?と。
血圧が上がることも全身でしていることなので…

また胃が悪いと訴える患者さんに対して
内視鏡をして問題なく制酸剤のみを与えていたらどうかな?と。
胃と腸は繋がっている訳だから、腸が悪ければ胃に症状がでる。
胃腸科を標榜しているならば、その程度診断できないと…なぁ。

全身を診なくては本来の診療は成り立たないことになる。

しかしながら医学部では「全身を捉える考え方」を教えていない。
この部分を来年末までに理論的解析によって提示していきます。
今はWordPressでサイトの基本部分を構築しています。

来年も自分に負けない様な治療や研究を進めて行きたいと思います。
未来の医療への展開については、新しいサイトにて説明します。

今年の最後のブログです、読んで頂いた皆さんに感謝しています。
ありがとうございます。(≧▽≦)

PS:同じ動画で申し訳ありませんが、
  この曲が好きですので…ことし最後の曲としてアップします。

posted by 杉幹雄 at 11:32 | Comment(0) | 人間

2019年12月08日

構造安定性と病気

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ん〜〜〜
医者でありながらも、この様な本を沢山読みました。
それは…本当の病気の姿を知りたかったからです。

この写真の人は
ルネ・トム(仏: René F. Thom, 1923年9月2日 - 2002年10月25日)と言う人で
フランスの数学者です。専門はトポロジー。カタストロフ理論の創始者です。
ウィキペディアより

このトムが興味を示したトポロジーとカタストロフィに関しては…
体内臓器の運動や人間の身体の成り立ち、病気への視点に対して重要な理論で…
今後の医学の発展の基礎になって行くと思われてなりません。


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この写真はアインシュタインが日本に訪れた時を説明する展覧会での本の表紙です。
自分に取ってのアインシュタインは…最も敬愛する科学者です。
東洋哲学的にはアインシュタインは「陰陽の巨匠」です。

彼(アインシュタイン)の素朴な疑問…
「光より早い宇宙船に乗っていたら光はどの様に見えるんだろう?」
こんな汚れない子供の様な視点が大きな発見を生んでいくことになります。

時間と空間という巨大な運動体の中で如何に構造安定性を保つか?
ここが人体が生きることへの意味の原点に他なりません。
もちろん、病気が起きるメカニズムが依存している運動です。

この様に病気の数理的解明の基盤が出来上がっています。
この様な考えをどの様に利用し次世代の医学の発展につなげるか?
これが未来の医学への大きな鍵になって行くと思います。

身体の構造安定性と病気とは密接な関係があるに違いありません。
病気は身体を安定させるために起きる…生きるために起きる現象だと考えます。
この様な「病気を肯定する考え方」が今後の医学を左右します。

実は…そんな考え方と東洋医学の考え方が近いんですよね。
だから、江戸時代の医学は、当時の世界最高レベルだったに違いありません。
この考え方を捨てて…現代医学の視点だけを追うのは、どうかな?と。
日本という国は、それだけ重要な物を持っている世界に取って貴重な国です。

日本の特徴は…中医学の様に次々に付け加えない。
不要なものを排除して、必要な物のみを残すことが出来る国です。
二千年前の傷寒論が残っている様に重要な部分を、そのまま残す力を持っている国です。

Doctor-Xにはなれないけれど…Doctor-Z 程度にはなりたいよねぃ〜(^0^)。
ここまで来ると研究者なんだけど、医者は臨床が出来ないとなぁ〜。
てな訳で…研究を残そうと思いながらも、今は一介の開業医ですよねぇ。
ただ、研究者としての視点は臨床をしてても同じなんですよね。うん(^_^)

PS:「私…失敗しないので」かぁ…(笑)

posted by 杉幹雄 at 17:50 | Comment(0) | 病気