2020年01月22日

アインシュタインは…理想の科学者だよね。

Everything that is really great and inspiring is created by the individual who can labor in freedom.「本当に偉大で素晴らしいものすべては、自由な精神のもとに働くことができる者によって創造される。」

- - -自由な精神と研究- - - 
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(書斎でのアインシュタインです。彼には研究室も何もいらなかったんですね‥、あるのは解放された自由な彼の精神と机一つだけです。それでも新しい研究ができるということですよね。Berlinにて)

その意味とは?
このアインシュタインの言葉の「自由」とは「単なる自由」ではなく「精神の解放から得られる自由」を意味しているように感じます。そんな観点からすれば、人間という小さい生き物の枠を越えて生きることの重要性と、そんな生を通して創造することの重要性を説いている文章だと捉えることが出来ます。簡単な言葉で言えば「一般的な人間は、考えにも枠を持っていて、その枠を越えて創造することは難しい。しかし、そんな人間の枠を越えた時には、偉大で素晴らしいものを創造することができる。」とも言い換えることができます。簡単なようで、ちょっと難しい文章ですね‥‥。

日常への応用
人間は肉体を持っているので精神も肉体に制限されているように考えがちです。しかし、精神は肉体とは違う働きを持っていて、肉体を遙かに越え、地球をも包み込むことができる創造性を持っています。そんな観点を持ってみれば、私達の日常社会で起きている、人間社会での出来事のほとんどは、些細なことに違いありません。より大きい視点に立って考えてみることで、私達自身の精神も解放し、精神の自由を得たとき、自分にしかできない貢献が世の中にできるのだと感じます。

研究への応用
自由に研究をする環境を与えられているのにも関わらず、大きな研究ができないと嘆く研究者の方がいらっしゃるならば、そんな方のポイントが今回の文章に隠されているような気がします。つまり「研究者自身の考え方が狭いばかりに(=精神の解放が十分でないばかりに)、研究をしていても偉大な研究成果を出せないということ」になると思います。簡単に言えば、「常識に捕らわれていないか?」を自問自答すること‥‥。「新しい考えが、この地球上にないからこそ、未知の現象であること」を再認識すること‥‥。そんな未知の現象の把握には、自分の精神が地球をも包み込む位の感覚を持って、現象を見つめるという必要があるということなんでしょう。「極限にまで自己の精神を解放して自由にしてやることが、大きな研究を生む土台となる」ともいえるのではないかと思います。この感覚は哲学的というよりは、宗教的な感覚に近いのでしょう。

医学への応用
巷では、遺伝子を中心とする医療が未来の医療との考えがあり、大きなプロジェクトを次々に組まれています。しかしながら、私個人が考えるには「遺伝子治療に未来はない」と考えています。ワトソンとクリックにより遺伝子の二重螺旋構造が確認されてから、遺伝子を中心とした研究が進められています。でも、「遺伝子の根本的意味合いは何なのか?」 「何故、遺伝子構造が人間のブループリントになるのか?」という根本的な疑問への解答をなおざりにして研究が進められているのではないかと感じるのです。医学研究者も、精神の自由を獲得し、深い視点を持って遺伝子研究を再考する時期にきているとも感じますが、如何でしょうか。

一般的に、精神の解放から得られる自由よりも、精密機械を使って研究の方が得られるものが大きいと考えがちです。でも、機械は人間が使う物であって、機械を使う前に創造性を持って現象の把握をすることが最も大切であることは言うまでもありません。その過程をなおざりにして精密機械を使っても、結果は自ずとから明らかです。精密機械より人間の感性の方が重要で、その感性を極限まで広げることができたとき、精密機械も研究者の手足となって働くのだと感じます。

さて、あなたなら、どう思われますか?

PS: 一つ一つのアインシュタインの言葉は重みがあるため、何日も熟考の上、記事にしています。アインシュタインは、科学者の域を超えていて、哲学者や宗教者でもあるように感じます。「あなたの実験室はどこですか?」の質問に頭を指さす位ですから‥‥、一つ一つのアインシュタインの文章の解析は自分にとっても真剣勝負です。どこまで、アインシュタインの感覚に近付けるのか‥‥、と思いながら解析しています。できれば、皆さんと共にアインシュタインの感覚に近づき、より良い人生を歩めたらと思っています。

PS2:彼女が生きているときには…その歌と感情の出し方に感激して
  ザードのCDは、ほぼ全て買いました。

posted by 杉幹雄 at 23:04 | Comment(0) | 理論形成用意

2020年01月15日

未来の医学への考え方の道筋とは?

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医学理論が作られ、その理論が経験によって淘汰されて完全な医学が出来ます。

理論形成にはアインシュタインの考え方が参考になります。
「Everything should be made as simple as possible, but not simpler.」
「全てのことは、より簡単にという簡便さを求めるのではなく、出来うる限り単純に作るべきである」

これだけだと…分からない方が多いと思いますので説明を加えていきます。

「自然は簡単な原理の上に成り立っているものの、それを考えるとき自分が出来うる限り簡単に考えるべきであり、安易に妥協して単に簡単に考えることを真似してもいい結果は出ませんよ」ということを言いたいんでしょう。つまり徹底した思考が重要であるということをアインシュタインは話したいのでしょうね。出来るだけ考え…必要のない部分を排除していく。但し、この様に作られた考えには美しさがあります。理論を作った本人のゴリ押し的な部分の汚いと感じる考えは間違っている!ということになります。

殆どの人の生活の大部分は他人との協調と言う意味では妥協して生活せざるをえません。でも大切なことまで妥協することがあるのでしょうか? 自分にとって最も大切なことを見つけ決して妥協しない部分も必要なのかも知れません。その妥協しない部分が自分という個性なのではと感じます。周りを見渡して周りと同じことをやっていて安心できる時代から、自己を表現する時代がもうすぐやってくるでしょう。そんな時代に乗り遅れないように人の意見に左右されず、自分の個性を利用して世の中の一員として世の中に貢献することが重要に違いありません。

「横断歩道、赤でもみんなで渡れば怖くない」なんて感じで研究をしている研究者が多くありませんか? 「人がある考えを出したら、その考えを単に延長するだけ‥」なんていう研究者が多いのに失望します。徹底的に自分の個性を応用して考えてみる必要性を理解することが重要です。自分の個性は、この世の中で自分一人しか持っていないものです。もし、そうなら、個性を使えば人が出来ない研究が出来ると言うことです。「自然の単純さを追い求めるときも、安易に妥協して人の延長を行く」のではなく、自分の個性を使って、徹底的に単純さを求めることの重要性をアインシュタインは話していると感じます。それが新天地を開拓できる研究になると信じます。

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ここまで来ると難しいと感じる方が多いと思います。科学者としての医師の視点から難しいと思っているのらば…その医師の視点がずれている様に思います。ここいら辺は医師の判断にお任せして、患者さんへの視点としてお話を追加します。

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次は、例え話ですよね…キリストがした様に。。。
ある人が自分の意見を言います。それを他人が賛同してくれるかどうか?は「美しさ」にあります。他人が納得出来るということは…その中に美しさがあり自然に適合している部分があります。この様な意見は賛同してくれる人が多くなりますし、その考え方が残ります。

一方では…ゴリ押しの意見では「美しさ」が削がれています。この考えだと、他人が同意してくれることは少なくなります。それは自然の考え方からズレているからです。

ズレている考え方を力尽くで通しても淘汰されていきます。一時的には賛同を得られるかも知れませんが…いずれ、その考え方は無くなっていきます。それは自然の美から逸脱し「美しくない」からです。

自分のワガママでは…自分の意見は残りません。
自然の美を持っている考え方は正解であり、世の中を動かす力になって行くのだ!と思います。

PS:好きだなぁ〜この歌!
  沖縄に行ったときに…島の踊りを見ました。
  本州での踊りは…手を上に上げて天を仰ぐのが一般的です。
  でも沖縄の踊りは手を下に下げて地に向けるんです。
  沖縄は大陸の一部の精神を持っています。
  この土地は日本に取ってとても大切な土地だと感じました。

PS2:細い女性の患者さんが少し太ってきたのが嬉しかったな。
  これで結婚も出産もできるよな。良かったよね…ホント。

posted by 杉幹雄 at 05:41 | Comment(0) | 医学理論形成