2020年05月30日

院内感染の実態および経済の逼迫について…

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ダイアモンドプリンセス号です。

院内感染について
ん〜〜〜
院内感染について一般の方に向けて話しをしてみたいと思います。

ダイアモンドプリンセスから入院施設の自衛隊病院に入ったこと。
このことで院内感染が起きなかったのは特別ではなく普通のことだと思われてなりません。
自衛隊病院は…化学兵器に対しての訓練も受けていると思われ熟練されていること。
加えてコロナウイルス感染症と分かっているため、それなりの対策をすれば良いだけです。

一方の一般病院では…救急外来にどんな患者が来るか?分かりません。
そのため、急患を入院させ医療をする良心が仇になり…院内感染が起きることもあります。
それは最初の診察では分かりません。PCR検査は結果まで数日かかります。
その間に病棟内に広がります。それはダイアモンドプリンセス号と同じ環境だからです。

急患を受けいてくれる病院ほど良い病院に違いないと思います。
この中で院内感染が起きたときに、医療現場を知らない一般の人からのパッシングが
起きますが、この様なことが起きるために「新規入院患者は診ない」と言うことになります。
今は新規入院患者を受け入れないという病院が増えています。

この様なことが理解できない一般の人によって、医療現場は逼迫しています。
どうして…この様なパッシングや感染地図マップに、その良心的な病院が入るのでしょうか?

今日は、転倒により頭部打撲をして、病院に連絡したものの断られ来院された患者さんがいます。高年齢であるため、一度はCTなどの精査をした方が安全なので病院探しです。色々な情報から…無理だと思う病院を外していくと、一つの病院が浮かび問い合わせをし受け入れてくれました。

経済の逼迫について

同時に経済が逼迫しています…今後の不景気は長期化の様相を呈しています。
医療以外でも、一つの業種が逼迫すれば、その業種に関係がある別の業種を逼迫していきます。
これは…まるでウイルス感染症と同じで、ねずみ算式に経済が逼迫しています。

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アビガンで9割回復」との記事

感染者数や死亡数は公表されいるものの回復者数は数字として公表されておらず
また…どの様な治療をしていたのか?がベールに包まれています。
くわえて「新型コロナ専門者会議での議事録」が作られていません。

これは不思議なことです。多くの人がコロナ神経症になっている現状からすれば
これを透明にして情報開示をしないとコロナ感染症をむやみに怖がる人ばかりです。

一方ではアビガンはコロナウイルス感染症に有効性が高いとの報告もあります。
使い始めた時点ですので、その後の副作用は分からないことや
一般的な認可試験をしていないことから正式な認可はされていませんが
コロナウイルス感染症の多くの人がアビガンを服用している様です。

アビガンで「症状が改善した割合は軽症が88%、中等症が85%、重症が60%」と。
このアビガンでも治らない病態に関しては、前回のブログの記事の様に…
身体を一つとして認識出来ていない現代医学の弱点から来ているものだと推測されます。

自分も勤務医時代に院内感染や結核疑いの患者さんの診療経験をもあり
今回のコロナウイルス感染症に対しての感染への不安感は余りありません。

ただ、ここまで公的機関により管理され…国民を安心させる様な報道がなされないのは
医師になってから30年以上経ちますが、初めての経験で理解に苦しみます。。。
まるで戦時下での情報統制の様にも感じられるのは考えすぎでしょうか?

インフルエンザの診断や治療が出来る様になったのは、ここ15年前当たりからです。
それまでは…インフルエンザでも普通の風邪薬を投与し時間を待っていただけでした。

これだけ経済の急激な悪化があり、多くの人がコロナ感染を怖がっている以上
情報の透明性を確保することが重要なことだと思いますが、如何でしょうか?

「今はこの様な感染の状態で…治療はこの様にして快復率と死亡率があります。
 回復している人は、この様な人が多く、また亡くなる人はこの様な人が多いです。
 ただし…感染により多くの人の生死に関わりますので、出来る限りの自粛をお願いします。」

この程度での情報開示でも良い様に思われてなりません。
今の現状ではコロナウイルスに感染せずに生きていても、経済で死んでしまいますよねぇ。

8割おじさんこと…西浦教授には、統計の総本山で学んだのならば
統計に感染症のベクトルだけでなく、経済のベクトルも入れて頂きたいと願っています。
財務省に従う「政府」とそれに踊らされた「国民」が今、
「医療崩壊」と「社会崩壊」を同時に導こうとしています」の記事から思うこと。

PS:ひこうき雲です。自分は…難病で亡くなっていく子供達を救いたかった。
  でも…自分は小児科には向いていませんでしたので、内科医になりました。
  そのため「癌の理論的解析の研究」を20年してきました。
  今でも、患者さんを守ることは医師としての使命と思い診療しています。。。

posted by 杉幹雄 at 22:32 | Comment(0) | ウイルス

2020年05月24日

扁桃腺肥大とIgA腎症:背景臓器の重要性

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腎臓の糸球体が萎縮を始めている病理所見です。

ん〜〜〜
扁桃腺肥大と発熱を繰り返した患者さんの治療です。
IgA腎症の既往があります。

初診で受診していた時には、サワシリンの5日間投与で治っていました。

このためサワシリンを5日間と
例によって、カロナールやトランサミンを併用投与。

一時治るが、再発。
もう一度、同じ治療を施行するが、抗生剤を投与終了から1週間程度で再発。

今はコロナウイルス感染症がネックとなり咽頭液での溶連菌感染のチェックが
出来ない状況であるが、溶連菌感染が疑わしいためフロモックスを10日間投与。
解熱し、投与後の尿検では異常なし。これで終わったと思った。。。

1週間で再発。(T.T)
クラビットの投与として、併用する薬は同じ様な薬しかない。

IgA腎症に近くなってきている…マズいよね。
多分、この病態は他の臓器からの力を受けているに違いない。
漢方薬を併用するには少陽病期を待つしかない。

ご家族に連絡をして、治療方針を伝える。
「尿検で異常がなければ…漢方薬の併用をすることを提案」

数日後に患者さんが来院。
尿検にて異常がないこと、また太陽病から少陽病期に入っていることを確認。
この時点で実質臓器と管腔臓器の充血を取る漢方薬を併用。

今度は治癒していく。(´ヘ`;)ハァ
背景臓器に視点を当てなくては治らない症例でした。。。

この症例を顧みれば…コロナの肺炎も同じ発症機序の様に思われる。
肺には大きな問題がなく、他の臓器が力をかけている状況だから強い肺炎となる。
肺に力をかけている臓器を見つける視点を持たなくてはならないと考えるな。

PS:この様な病態が起きることを「背景場理論」として英語では説明しています。
この説明している自分で作ったサイトは「Stomach Cancer Theory」です。
でもねぇ…今はワクチンが出来る環境なんだから、何兆かかろうとワクチン開発を!
消費税を下げなくても良いから…上乗せ分の2%で速くワクチンを作らないと、なぁ。
(^_-)ネッ

posted by 杉幹雄 at 19:39 | Comment(0) | 医学

2020年05月01日

漢方医学から推測されるコロナ肺炎発症機序

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東京で開業をしていると…患者さんが保健所に連絡しても
「かかりつけ医の診察を受けるように」と言われ診察を受けに来られます。

その様な患者さんの診察結果からみたコロナ肺炎の発生機序を理論的に説明します。
この記事によってコロナ肺炎の治療の方針を決める手がかりになればと思います。

上記の写真の様な肺炎にはなっていませんが…
軽い肺炎になっている患者さんを診察することが多くなりました。
何となく…コロナウイルス的な肺炎だと考えれば…
次はPCR検査をして頂くことになっていきます。

1.今回のコロナウイルス肺炎の特徴を並べてみます。
a)発症後4〜5日経てから、強い呼吸器症状などがでる。
b)イナビル吸入をすると一時的に良くなるが、その後に悪化する。
c)感染者と食事を一緒にすると感染しやすい傾向にある。

どこのクリニックでも同じですが…
患者さんがコロナウイルスのPCR検査を要望するときに保健所が話すのが…
「まずは、かかりつけ医に診察して貰いなさい」と。

そんなことからコロナウイルス陽性の患者さんは診察には来ませんが
その前の陰性か陽性か分からない段階では受診するのが一般的です。
コロナウイルス感染症が流行っているとは言え、9割方が普通の風邪です。

2.コロナウイルス感染症での肺炎の理論的機序
感冒様症状が起きてから4〜5日後に悪化ということは…
傷寒論でいう「太陽病期」ではありません。「少陽病期」や「陽明病期」です。
このことを別の角度から話します。

a) 病気とは?

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基本的に身体のエネルギー密度(EnergyDensity)は均一性を求めており
この状態が健康体と言うことができる。一方の病的な身体は不均一なエネルギー密度を
持っており、その不均一なエネルギー密度の是正のために病気を引き押すと推測される。

b) トポロジーからみた身体の構造

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Mathematicaという数学のソフトで描いた「トーラス」という形態です。
これが人間の胴体の基本的な形態に他なりません。
外側が皮膚であり、ドーナツの内側が腸に相当します。
人間の身体は口と肛門で、皮膚が反転して胃腸を作っています。
これからすれば…上の図のトーラスは人間の胴体を簡略化している姿です。

c)コロナウイルスの最初の寄生地は腸と推測される

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今回のコロナウイルス感染に関しては…
a) ウイルス感染者と食事をしているケースが非常に多い。
b) 加えてイナビルで一時的に肺炎症状が改善されるが、再燃する。
c) また直接、肺に寄生するウイルスなら1〜2日で症状が出るはず。

このことから「最初にウイルスが増殖するのは腸ではないか?」と推測される。ウイルス増殖により腸が充血すれば、腸をコントロールしている臓器である肝臓(栄養吸収のコントロール)や脾臓(水分吸収のコントロール)にも影響が出始めて、充血が強まる結果となる。漢方的に言えば陽明病と少陽病の合病である

最後に肺にも充血が起き始めるが…これは他の臓器とのエネルギーの均一性を維持する結果に他ならない。肺の充血を簡便に取るには…細胞より低いエネルギーである水が必要不可欠であり肺内に浸潤影が多発し、呼吸困難となる。この肺炎を起こす力の源は肺にはなく、管腔臓器や実質臓器にあることが強く推測される。このことは肺に力をかけている臓器が管腔臓器や実質臓器の充血ならば…非常に強い肺炎像になるに違いない。

PCR検査では咽頭部粘液や鼻腔内粘液を採取するが、便もPCR検査の対象に入れることが望ましいと考えられる。またヨーロッパの国で行われている下水のコロナウイルスの数値が感染者数と比例するとの記事もあり、積極的にこの様な手法を取り入れることも大切かも知れない。

3.治療について
現状の治療をしている医療関係者には申し訳ありませんが、呼吸器管理だけでは乗り切れないことも多いと推測される。如何に実質臓器と管腔臓器の充血を取ることが治療の優先順位が高いと思われる。薬としては、ワクチンなどがない現状の薬で臓器の充血が取れないことを鑑みると…漢方的見地から以外提案する治療がない。またワクチンやアビガンやレムデシビルで回復したように見えても臓器のアンバランスを残しながらの治療では健康な生活が出来ないと推測される。

呼吸器症状がある実質臓器の熱を取るのならば「柴陥湯」であり、また管腔臓器の充血を取るのには石膏が必要であり「麻杏甘石湯」などが上げられると思う。これはコロナウイルスの肺炎が肺自体が問題でなく、実質臓器や管腔臓器の充血が基盤あると推測されるからに他ならない。この様な病態の場合は肺に力をかけている臓器の力を減弱させる以外ない。

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この考え方は「場の観念」であり、時空間は均一性を求める。この均一性を持たない物質は、消滅して行くに過ぎない。このため上記状態により「肺炎」を発症しなければ、直ぐに死を迎える。この死を防ごうとしている身体の姿に他ならない。それを見過ごしてはならない。

医療関係者以外の皆さんに…
現状で医療をしていると感じることは「コロナウイルス感染症に対しての病的な不安神経症の状態にある人が多い」ということです。報道機関により「コロナウイルス感染症は怖い」と、そして「コロナウイルス感染症は死者が多い」などとの報道があります。今のコロナウイルス感染症の死者数は1シーズンにインフルエンザに感染して亡くなる人数よりも一桁少ないという事実があります。加えて地球上にウイルスがいなければ…人間は生まれていません。また現状でコロナウイルス感染症になっていない健康な人の身体にも多種多様なウイルスが寄生しています。ウイルスを敵視しても負けるのは人間の方です。「自然の偉大さを感じ取るべき時に来ているのでは?」と思われてなりません。マスコミ報道を鵜呑みしてコロナウイルスを怖がる必然性はないと思います。健常な生活を送り体調を整えることが…今、最も重要なことです。(2020/05/06 更新)

医療関係者の皆さんに…
コロナウイルス感染の恐怖と闘いながらの診療や看護に対しては心から応援をしたい。どんな思いでコロナ感染者病棟で働いているのか? 医療関係者の皆さんは患者を助けようと使命を全うしています。それがどんなものか? 実際に自分も勤務医時代に院内感染を経験したこともあり、院内感染が起きている病棟での勤務の厳しさを理解できます。自分も医師の端くれですので、自分が考えられる情報を適宜、ブログにてお伝えしたいと思います。(2020/05/06 更新)

PS:ブログ記事を超えている様にも思いますが…
自分の研究で出した結論は「身体に必然性が無ければ病気は起きない!」ということになります。
新しい活路を見いだすべく、進んで行きましょう。


posted by 杉幹雄 at 04:15 | Comment(0) | ウイルス