2022年12月19日

光を見つめて…コロナ後遺症患者さんに

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コロナ後遺症の患者さんやご家族は概して神経質になっています。
困ったことだよなぁ〜〜〜コロナ後遺症患者さんの治療の折に良く感じていました。
そんな折…丁度細やかな男性の症例があり、その経過をメールで報告して下さっていました。
光を見つめて治療を受けることの大切さが分かると思います。

コロナ後遺症の倦怠感と微熱の一例
30台後半 10月中旬コロナ感染
コロナ感染後に他の医療機関に受診をされており、コロナ後遺症を恐れていました。
何故か?「寝ていないで動くと悪化する」などと医師に言われていた、とのことです。
彼は電車で1時間半程度の距離でも頑張って診察にいらして下さっています。

11月22日

先週金曜日に受診させていただきました診察番号(番号)の○×です。先日は診てくださりありがとうございました。まだ漢方を服用して数日ですが、以前より快方に向かっている実感を得ております。また、ご指摘頂きました、下痢の副作用懸念も整腸剤のおかげか特に出ておりません。

その中で気になった点が出てきましたので、下記質問させて頂けたらと思います。(「何か気になったら連絡して」というお言葉に甘えさせて頂きたく)

@服用中、以前より眠気が強く増したように思います。(特に正午から夕方)これは漢方の影響でしょうか。それともコロナ後遺症の一つの症状でしょうか。

A現在会社は在宅勤務としておりますが、会社からいつ頃復帰出来るか問われております。おおよその根治の目安、もしくは出社可能な時期について、ご教示頂けたらと思います。(会社は自宅からバスと電車を乗り継いで約90分ございます)

BME/CFSやPEMといった症状が後遺症患者で時折見られると聞きます。怖い症状なので気になってしまいます。このような症状は、どのようにすれば回避出来るのでしょうか。

問い合わせフォームから聞いてしまってよいか分からず、もし意図と違う際は次回受診時に改めて質問させて頂きたく思います。
お手数お掛けしますが、宜しくお願い致します。

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困ったことだよなぁ〜と思い、診療時間後に直接電話をしました。「ネットからの情報で自分で診断しないように!」と。また「症状回復にも波があるため悪い症状に対して気にしないように」と、加えて「治療期間は人それぞれなので2〜3ヶ月と話しておけば良いのでは?」話した覚えが。。。ME/CFSってなぁに (^^ )?「クラッシュ症候群?」などは考えないこと…漢方治療をしていると感じるのは…病態把握が出来ない医師が作った病名だよなぁ。「症候群という病名は症状が3つそろえば成り立つ変な病名」なんだよなぁ。ネットはバーチャルなので信頼を置かないことが大切だよなぁ。。そんなことを話して元気が出たことを感じて電話を切りました。
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11月30日
診察番号(番号)の○×です。今週金曜再診に伺います、宜しくお願い致します。
再診前に、この二週間弱の経過を事前にご報告させて頂きたく思います。(当日報告漏れがないように)
お手数ですが、宜しくお願い致します。

【漢方服用後の身体の変化点や新たな症状】
@飲み始めて数日で以前より元気が出てきました。(それまでは一切湧かなかった性欲が出ました)
A家事で動悸を感じる機会も減ったと思います。
B興奮すると心臓がズキズキします。
C階段を昇ると6階あたりで心臓が痛みます。
D鼻呼吸がしづらいです。特に就寝時は口呼吸ばかりになります。
E以前も問い合わせさせて頂いたように、朝や昼に食事を取ると眠気が強くなります。特に、体調が落ちている時に強く感じます。
F発熱は体調が良いときには36.5まで下がりますが、倦怠感が強いと36.9まで上がります。

【二週間の経過】
22日以降体調がよく、回復しつつあるのを実感したため、先週26日土曜に電車で買い物を試しました。(所要時間5〜6時間程度)買い物中は元気で後遺症をあまり感じませんが、帰宅後に疲れが出てきました。
27日日曜は午前中体調がよかったので、午後に休憩を挟みながら一時間程度の散歩を実施、ゆっくりのペースでしたが帰宅後に疲れが出てしまいました。

翌日28日月曜は朝から疲れがあり、29日火曜も同様、動いていないけど倦怠感がありました。30日水曜も朝から倦怠感で横になる状態です。

元々季節の変化や寒暖差に弱いので体調を崩したのか、週末に出掛けたのが良くなかったのか、現時点では漢方服用前に近い身体の状態です。

取り急ぎ以上が経過報告となります。他にもあれば当日追加報告させて頂きます。宜しくお願い致します。

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あ〜ん〜もぅ。真面目だなぁ〜〜〜(^^ )。
身体が変わっているのを診察で確認して漢方処方を少し変更しました。
悪い方ばかり見ているのを注意して、少しでも良くなった症状を見つめることを話しました。
夜空の星を見つめるか? 暗い空を見つめるか? 光を見つめることが治癒につながります。
何でもコロナ後遺症に結びつけないのも大切だよなぁ。。
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12月15日
診察番号(番号)の○×です。
今週は17日(土曜)に再診に伺います。
再診前に経過のご報告です。

【経過】
前回から新たに服用した漢方の効果もあって服用後一週間経たずに回復を実感。前回は出来なかった一時間程度の散歩や、階段を昇った際の心臓の痛みもなく、コロナ前同様にこなせるようになり、日常生活はほぼ問題ないと思います。

ただ、まだランニングやジョギングは難しいようで、軽く走り出しても心臓が鈍く痛みます。
また、発熱も36.6の時もあれば36.9の時もあり、まだやや高い印象です。

加えて、再診後の一週間は凄く元気でしたが、12日の週は少し疲れもみられ、そういった時は特に眠気が強い印象です。

とはいえ、初診の頃から比較するとかなり回復したと実感出来て嬉しいです!

外出は半日程度なら無理なく出来そうなので、次の診察の際にはまずは週一回程度の出社が可能か相談させていただきたく思います。

宜しくお願い致します。

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もう大丈夫だね…ここまで来ると。診察すると軽い胃熱のみだもんなぁ。
彼に「このメールをブログの記事にしても良いかな?」と話したら許可してくれました。
仕事に行って疲れてもコロナ後遺症ではなくて「動いてなかったから疲れるんだよ」とか話しました。後は…順調に治って行くでしょう。お疲れさまでした(^^ )。

良くなった症状に眼を向け、光を見つめた君の勝利だよなぁ。
加えて、症状に怯えて医者をコロコロ変えると治らないだよん。

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まとめ
この症例は治療に対して光を見つめることの大切さを指摘しています。
身体は必要不可欠な症状を出しているだけです。
それに怯えないことが…病気の治療を受けている時には重要です。

コロナも全国の感染温度の差が無くなるように順調に感染が進んでいますので
来年は…もっと落ち着いてくると思いますよん。
未来へ向かって…光を見つめながら歩いて行きましょう。うん!(^^)

今はコロナに感染しても肺炎までには至らないことが殆ど。
もう「不要不急の外出をやめましょう」は…必要ないよね。
この不要不急の外出の自粛の要請で自宅に籠もった結果…
どれだけの人が歩けなくなったことだろう。
どれだけの人が精神不安定になったことだろう。

しかしぃ〜「傷寒論」って本は凄い本だよね。
コロナ後遺症なんて関係なく…書かれている治療が通用するんだよな。
できれば、傷寒論の理論解析を本でもネット記事にでもしたいなぁ。


PS: これが今年最後のブログになります。
  最後を飾るのはZardとよみぃ君です。

Zardは…CDが出るといつも買っていました。
とても好きな歌ばかりで助けられたことは数知れません。
ありがとう…坂井泉水さん。


よみぃ君にも元気を沢山貰いました。ありがとう!
いつまでもストリートピアノ…続けて下さい。
来年も期待しています。d(^-^)ネ!

posted by 杉幹雄 at 21:52 | Comment(0) | 医療