すぎ内科クリニックの院長のブログです.

2020年09月27日

現代医療で無視される患者さんの姿

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漢方薬を使っていると普通の内科診療ではありえない患者さんとの出会いがあります。
前回の陰部掻痒感も同じなのですが…陰部瘙痒で内科に来ることもないもんね。
でも、患者さん本人は…この症状で苦しんでいるんだよね。(゚_゚)(。_。)(゚_゚)(。_。) ウンウン

かかりつけの慣れた患者さんは…
「あぁ〜また先生、変な事をブログに書いている」とか思うだろうなぁ〜(笑)。

今回は小学校高学年の男の子が診察に来ました…「腹痛」です。
近隣の小児科では、気持ち的なものじゃない? とか 薬の飲み過ぎとか?
言われたとのことで、最後は遠くから自分の診療を受けに来ました。

ん〜〜〜
診察して感じることは、この男の子が腹痛で悩んでいるという事は事実だね。だって、さぁ〜臍部を中心にして熱がこもっているから、腹痛が起きてもおかしくない。ここの感覚は現代医学だけ学んだだけでは理解不能だよね。漢方医学的には芍薬が欲しい所なんだよね。と、すれば桂枝湯。腸と皮膚のバランスが乱れているんだろうね。子供だから小建中湯になるのかな。とかの治療になるのかねぇ〜。ん〜〜〜。

何故に分かるか?ということなんだけど、さ。
これは鍼灸師の恩師が教えて下さったものが役立っている姿ですよね。自分の場合は医学権威の階段を登る様な世間的な大通りを歩けずに、いつも裏道を歩いていた様な感じだからなぁ。医師になっても漢方・鍼・整体などの先生に救われてきたのが事実で、この様な治療が効くのならば医学に取り入れても良いのではないか?と。利益はないものの…円皮鍼を公然とやるのに関しては「全日本鍼灸学会」にも入れて貰いました。

医師としては身体の悪い部分の把握が必要なので、気の流れの停滞に関しては何年となく練習しました。最初は故・母の背中の痛みから始まります。背中が痛いから鍼を打ってくれと。全身の力を抜くと「何となく気の流れの停滞部位」が分かったので鍼を刺しました。その後、20分程度置いて身体を診ると、気の流れの停滞がなくなって気の流れが再開している。ということは…鍼って「気の停滞の改善」にある治療なんだな、と思ったりしました。

そのころは恩師の鍼灸師の先生は存命していましたので「鍼とはそういうものだ!」と教えられました。それからは…経験だよね。何度も気の停滞部位を探すことを診療に入れていると慣れて来るので、身体に触れなくても気の停滞部位の場所は分かるようになりました。一方では〜この様なことは出来ても変なもの見たくないしなぁ。「変なものは見せて欲しくない」と潜在意識に懇願しています…だってぇ〜幽霊(身体をなくした精神)を見たくないし、さぁ(笑)。

そんなこんなで…医師という仕事は「目に見えない世界」とこの世の「目に見える世界」の狭間を生きている様な仕事なのかな?とか思っています。中村天風を救ったインドのヨガの聖者は…目で身体の悪いところが分かるんだよね。「君は肺が悪く、自分の屍を日本に持って帰ろうとしている」とか話すんだね。中村天風さんも、このヨガの聖者に従い修行して健康を取り戻します。

これって…ある人に取っては嘘で、ある人に取っては正解なのかな?とかの感覚があります。

ある病院で産婦人科の医師が病院を去ろうとしていても、新しい病院勤めをしようとしていたのを知り質問したことがあります。「先生の技量ならば開業しても問題はないのでは?」と話すと、その産婦人科の医師は「外科には嘘がないから」と話されていました。そうなのかなぁ。

ん〜〜〜自分は嘘が基盤のプラセボが好きでした。入院の患者さんって沢山薬を飲んでいるから、これ以上飲ませたくないよね。だから…プラセボを使います。患者さんには「今日の薬はとても良く聞くからね」と話し看護師と言葉を合わせます。内容は「乳糖という粉のお砂糖」です。これが効くんだよねぇ。だから…人間は信じられる医師が出す処方に対しては治りやすい訳で、処方が正しくても医師を信じられなければ薬も効かないとかの結論になりますよね。

PS:まるでトトロの世界。
   あ・今回の「漢方と病名投与の記事」はなかなかアクセスがあるようで良かったです。

posted by 杉幹雄 at 13:15 | Comment(0) | 医療
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