2024年08月12日

ん〜〜〜

coronapeakout.jpg
阪大中野先生の作図と概況

概況:日本全国の平均で感染者数のピークを超えたことが確認されました。
お盆期間中はデータに乱れが生じる可能性がありますが、
今後は感染状況が加速的に収束していくと予想されます。

「今年のピークアウトは早いなぁ…」と思っています。
病毒性は弱くなっていますが感染力が強くなっている様に感じます。
こんな感じに終わるのは、抗体を持っている人も多いからだと考えています。

患者さんからの問い合わせを読んで…
(お問い合わせフォームからの文章は匿名ですがブログの記事にすることを条件にしました。
このため、この様な患者さんからの訴えがあることを公開することが可能になりました。)

1) 一人目の患者さん

宮城県在住の●●(女性)と申します。私のような遠方の者でもお伺いす
れば診てもらえるのでしょうか?

7/17に発熱しコロナ感染(初です)との診断がでました。何の薬も飲まずに高熱(
38.5℃)は2日程度で下がりましたが、身体に力が入らない状態が続いていたのに、
発熱から2週目に4回(1時間程度)仕事に出たら微熱(37℃)が出て、今も続いてい
ます。

3週間が過ぎた現在も家から出ることが出来ず、ほぼ寝たきりの状態です。足裏に汗
をかき、時々胃のあたりが熱くなります。体力がゼロになったようになり、歯磨き程
度でもしゃがみこんでしまいます。今日からは強い倦怠感(特に腕)も感じ、どんど
ん悪くなっているように思ってしまいます。

若い頃から子宮内膜症があり4年前に子宮と卵巣を全摘しました。3年ほど前から更年
期の症状なのか、頭痛や吐き気、疲れやすさを強く感じ、体重も5キロ以上減ってお
りました。

ネットで見つけた情報を頼りに、前から婦人科で処方(頭痛で)されていた手持ちの
五苓散を飲んでみたりしています。

バットコンディションの時にコロナ感染してしまったようです。
このHPを拝見して、是非診察をお願いしたいと思いました。

→ 自分が医療的に想像すること
この患者さんは少し症状が混み合っている様に感じました。
直ぐに疲れてしまう訳ですから…東京で数日過ごす様に提案しました。
東京にいらした当日と帰郷の日の2回の診察をさせて欲しい、と。

お盆が終わったら来られるとのこと。
この状態は非常に難しいか? とても簡単か?のどちらかだろう、と。

2)二人目の患者さん

7月頭にコロナ二回目にかかり
その後未だ味覚障害嗅覚障害が続き
咳はないが、胸、喉、鼻に圧迫感、乾燥してカラカラなような感じをずっと感じ
疲れやすく、食欲がわかない。

毎晩、熱はないのに、熱がある時のような
上半身のほてり、乾燥で目が覚めて
不安、息苦しさを感じる。通っている漢方医で三週間前から漢方はのんでいるが、
どれもいまいち聞いている感じがせず、
たまに悪化?も感じるため
私にきちんと合う漢方をさがしています。

とにかく味覚嗅覚、食欲をもどしたい。
舌が白くむくみが1ヶ月とれない。
たまに黄色い苔もみられる。
今、当帰芍薬散、麦門湯、半夏厚朴湯が処方されている。是非一度見ていただきたい

→ 自分が医療的に想像すること
この患者さん以外に簡単なのかな?とか感じます。
でも、簡単かなと思っていた患者さんの方が難しかったり色々ですね。
この漢方処方は…あり得ないかな???(^^ )とか感じます。

自分の想い…

最初に書かなくてはならないこと、
それは…今のクリニックは福岡の人の気持ちで出来たことです。
そして、今は自分に「藁にもすがる思い」で診察に来られる患者さんです。

福岡に行った切欠は…ネットを通しての知り合ったブログ仲間でした。
ブログの更新に際して…余りにも親切な対応に「会いに行こう」と。
「九州は行ったことあるけど…福岡に行ったことないからな」
それが福岡行きの最初でした。。。

次の年の夏休みに行った時に…「経営を学ぶこと」を指摘されました。
そのため経営を学ぶため月に一度で半年間の福岡通いが始まりました。
同時に開業へ向けた訪問診療のアルバイト勤務も始まりました。
(開業しても患者さんが来ないことへの想定でのアルバイトでした)

金曜の病院勤務を終えて…
福岡行きの最終便20時発の飛行機に乗ることが決まりになっていました。

離陸して東京の夜景を眼下に見ると…
「俺…何やっているのかな?」と感じることはいつものことでした。
富士山を通り過ぎる頃に福岡モードに切り替わるのが常でした。
「福岡で俺を待っていてくれる人がいる」と言うことに気づくのです。

経営勉強の半年…そんな間に身体を壊して行く人がいます。
九大病院でも原因不明…とか???(^^ )(^^ )
実は…この大学病院で原因不明というのが得意なんです。
今の医療機器では不明ということは…自分では分かるかもねぇ。

そんなこんなで福岡で患者さんは次々に出来ます。
最初は経営勉強だったのが…往診医療になってしまいました。
福岡に行けたのはクリニック開業当初は暇だったから、と言うこともあります。
今はクリニックに来院される患者さんで手一杯で動けません。

ただ…「本当の医学は違うんだよ」と世の中に訴えたい。
そして、折角の自分が感じた医学を残したい、というだけです。

スタッフの気持ち…

給与は少し高くしてありますが、やり甲斐を作ること。
そんなことが重要なのだと感じます。

自分の診察は患者さんの精神は無視しています。
「身体が何を欲しているのか?」を最優先します。

自分が医師になって最初に嬉しかったこと。
それは…発熱の患者さんで指示表に「解熱剤の座薬の投与」を書きました。
次の日に解熱している患者さんを診て嬉しかった。
解熱剤を投与して解熱するのは当たり前ですが、それが嬉しかった。

今の自分は院長としてスタッフのやり甲斐を与えることなんだろう、と。
自分が感じたように、d(^-^)ネ!

PS:今の気持ちを書いてみました。
人生は修行場なので…悩まないことはないのだろう。
それで良いんだけど…「患者さんやスタッフに何をしたら?」と考えます。

ん〜〜〜海援隊 武田鉄矢氏の母に捧げるバラード。
福岡に雑餉隈(ざっしょのくま)という場所があって…
経営の先生に、その場所の居酒屋に連れて行って頂いたことがあった。
この雑餉隈が武田鉄矢さんの故郷らしいんですね。
西鉄の天神から30分以内だったかな?
豚足が滅茶苦茶美味しかったのを覚えています(^^ )。

posted by 杉幹雄 at 10:32 | Comment(0) | 医療
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