
アルツハイマーの患者さんは、訪問診療のアルバイトで診ています。
昨年の暮れ頃から担当になって、訪問診療をしています。
訪問診療では
漢方薬は基本的に使わない様にしていますが
この患者さんは、仕方がないので
意を決して漢方薬での治療を始めました。
もう…
可哀想だ、と思ったからです。
ご主人が献身的に
アルツハイマーの奥さんを介護していました。
もちろん、アリセプトは飲んでいました。
でも、認知症は進行していきます。
話しかけても、笑うだけの状態でした。
そして
漢方エキス薬治療を始めて、3ヶ月余り。
全部が良くなった訳ではありません。
しっかりと受け答えができる場面が増えてきました。
足にも少しずつ力が入り、支えてあげれば、
歩くことも出来るようになってきました。
これは…
認知症を起こしうる力の源は頭にないからなんです。
首から下の胴体のアンバランスが力となり
その力が頭にかかり、アルツハイマーを生んでいるのです。
だから、頭だけを研究しても分からないし
治しうる薬も出来上がらないのです。
自分も、本気で医学理論で説明して行かなくては
ならない時が迫っているのだろうと感じます。
それには、皆さんの力が必要なのかも知れません。