2018年06月27日

風邪の胃腸炎と季節の変わり目

sick_syokuchuudoku.png

今は胃腸炎の人って多いよね。

前回の記事での風邪の病態を思いだして欲しい。
トーラス状になっている身体のこと。。。

torus300603b.jpg


風邪の初期症状は皮膚と腸のアンバランスの力を基盤として
風邪としての症状を出す!と言って良いと思う。

この理論的根拠としては前回の葛根湯の記事に書いたけど。
研究は複雑性を置くこともしかり、同時に単純性を追うことも大切。

症状が出る場所は…そのときの身体の一番弱いところ。
胃腸が弱ければ、風邪を引いたときに胃腸炎になることは明らか。

実は…自分もこの季節の移り変わり目がしんどいです。
十二指腸潰瘍術後ですので…胃腸に症状は出やすい。
怠かったり…することも多いのが今の季節です。

患者さんの動向を見ていると全く同じです。
今は胃腸症状が多い状況ですが…7月中旬に入れば症状はなくなります。
夏の汗の出やすい身体になるためです。

そんなことから…今は消化の良い食事の大切さ。
そんなことをしていると普通の風邪で終わりますよね。
うん!(^-^)うん!(^-^)

ーーーーー

そんなこんなで「Hulu」というサイトで…
ドラマを見られることを知りました。\(^o^)/

hulutop.png

自分も患者さんに話している様に…
ストレスの抜け穴をいくつか確保しておくことの必要性を感じていました。

数カ所の動画配信サービスを試しましたが…
やはり…ドラマを見るのならば「Hulu」かな?と。
実際には自分はテレビを見ませんしありません。(笑)

ところが、どっこい。
著作権の兼ね合いから「Hulu」からは…DHCPというプロトコルを要求されます。
以前の自分のパソコンは全てVistaだったので昨年4月にWindows10に変更して
自宅パソコンは普通のパソコンよりは速く…まぁまぁのグラフィックボードが付いています。

一方のモニタがDHCPというプロトコルが付いていないことに気づきました。
10年以上前のモニターですけど…EIZO(NANAO)のモニターの性能が良いので。
使い続けていました。。。ただDHCP対応ではなかった。

NANAOのモニターは素晴らしいモニターだと思います。
一般のモニターよりは高額ですが…それ以上の価値があるモニターです。
(゜゜)(。。)(゜゜)(。。)ウンウン

と・そういえば…
一つ使っていないEIZO(NANAO)のモニターがあることに気づきました。
クリニックで使おうと思ったのですが…使えなかったモニターでした。
このモニターは型番としては以前のモニターより新しく、どうやらDHCP対応とのこと。
\(^o^)/

NVIDIA-.png

ドライバーモニターで調べるとモニターもDHCP対応とのこと。
無事に「Hulu」をみられる環境になりました、と、さぁ。
\(^-^)/バンザーイ、/( )\モヒトツ\(^o^)/バンザーイ

パソコンでは…こんなことの連続です。
マック時代から同じ様な感じです。。。

どうにか…めでたし、めでたし。\(^o^)/
次は身体を動かすことや本を作成するためのセミナーに参加することを考えています。
人間は…動いて自分の行動を残して世の中の発展に尽くすことが宿命かな。

少しずつ…動きを変えて行こうと思っています。
(^_^)V ピース

やっぱ…TopGunは良いよなぁ。

topgunF.png

これが、いつでもHuluで見られるのは良いよなぁ。。。
(゚゚)(。。)(゚゚)(。。)ウンウン


posted by 杉幹雄 at 17:14 | Comment(0) | 風邪

2018年06月03日

抗生剤と耐性菌の問題

virus_mers.png

------------------
厚生労働省は誤った使い方によって薬が効かなくなる「耐性菌」の広がりを抑えるため、医師が乳幼児の風邪や下痢に抗生物質を使わずに適切な説明をすれば、医療機関に報酬を支払う新たな仕組みを設ける。4月からの診療報酬改定に盛り込む。

 国内でよく使われている抗生物質には、セファロスポリン系のフロモックスやフルオロキノロン系のクラビット、マクロライド系のクラリスなどがある。肺炎などを引き起こす細菌を壊したり増えるのを抑えたりするが、ウイルス性の風邪やインフルエンザには効かない。耐性菌は人の体内や環境中に一定数存在する。抗生物質を使って他の菌を死滅させても、耐性菌は生き残り増えてしまう。(以下は朝日新聞の記事を参照されて下さい。すぐ消えてしまうだろうなぁ。)
(朝日新聞DIGITAL2018年2月17日より抜粋)
------------------

これが今の医療の標準形だなぁ〜って思います。

あまり医学研究の知識がない自分かも知れませんが、
ウイルスに抗生剤が効かないのは明らかです。
それでも…抗生剤を使うこともあります。

何故か?と言えば…風邪の病態からして抗生剤で症状が取れやすいからです。
ウイルスの風邪であろうとウイルスだけが身体にいるわけではありません。
腸内には腸内細菌が沢山いて食べたものの消化吸収の役目を担っています。

ここで大切なのは…
風邪という病気がどんな病態なのか?を解析する必要があると思います。

風邪の基本的な病態は…いまから二千年前に作られた「葛根湯」という薬が教えてくれます。
葛根湯の構成は葛根5.0;麻黄・大棗各4.0;桂枝・芍薬・生姜各3.0;甘草2.0になります。

吉益東洞が薬徴を記したように薬草の効能部位を分ける必要があります。
表に属する薬草:葛根(血)・麻黄(水)・桂枝(気:皮膚)
裏に属する薬草:芍薬(血)・生姜(水)・大棗(気:小腸付近)
表と裏の中央点の太極:甘草

と…いうことは、葛根湯の本体は
皮膚と腸のバランスを取る薬のイメージです。

現代医学で風邪がどんなものか?を定義できないのにも関わらず…
細菌だぁ〜ウイルスだぁ〜と言っているけど…

漢方薬の構成を見れば…簡単。
風邪という病態が腸と皮膚とのバランスを崩している状態。
これに…つきるんだよね。
(゜゜)(。。)(゜゜)(。。)ウンウン

これからすれば、ウイルスでも細菌でも風邪ならば変わりないわけ。
風邪の初期で熱が出ている人の身体を1万人以上診てきましたけど
この傷寒論が示す葛根湯の組成の考え方、そのものです。


さて、さて
理論的背景からの説明も必要かなぁ???

torus300603.png

Mathematica(マスマティカ)で出した「トーラス」という形です。

torus300603b.jpg

これはWikiのトーラス像です。
人間の身体としては、上のmathematicaの図よりは近いかな?
とか考えて並べてみました。

この様な数学の分野を「トポロジー」と言います。
複雑な形を簡単な形にする数学の学問です。。。

トーラスはドーナツ状の形をしていますが…
これが葛根湯からみた人間の基本構造です。

表面は皮膚です。中央の穴の部分が腸です。
腸は口や肛門で反転して…皮膚になっているという事実があります。

この皮膚と腸のバランスが崩れた状態が風邪の初期です。

腸には沢山細菌がいます。
熱が出ているときには正常細菌叢から異常細菌叢になっているはずです。
これを是正できるのが抗生剤です。

同じ様に…ウイルス感染症でも風邪の初期には皮膚と腸のバランスが崩れます。
その時に抗生剤を使うことも可能だと思います。

太陽病期から少陽病期に入った人に抗生剤は良くないかも知れませんが。
単に「ウイルス感染だから抗生剤は止めろ!」というのは違和感あります。

そんなことを感じました。。。


ちなみに自分は、まだルパン三世にはまっています。(・・;)
医療でも音楽でも…向いている方向は同じなんだと思うんだよね。
立ち位置が違うだけで、方向は全ての職業で神に向かっているんだろうなぁ。

難しいよねぇ…((^^)) ユルシテチョンマゲ。


ん〜〜〜
この自分のクリニックブログは強弱激しいよねぇ。

簡単に書けば…当たり前じゃん〜とか思われるし
やや難解な部分に入って来ると…
訳がわからぁ〜(・_・)......ン?。

そんな人が多いんだろうなぁ。。。

自分の性格からして…
現代医学の常識を逸脱しないように生きる感性はないな。

それは…今の医療が完成されない事実を知ったこと。
ふと接した漢方医学が病気の真実に迫っていること。

両方の医学は、それぞれの長所があり大切です…
でも、さ。まだ、その2つの医学の溝は大きいのかも、ね。
その溝を埋めるのが自分の生きてきた役目だったりして(・・;)

ため息でちゃうなぁ。
あっ\(◎o◎)/!

posted by 杉幹雄 at 14:23 | Comment(0) | 風邪

2018年04月25日

胃液が上がってくるんですけど。。。

icyouen.png

いままで漢方薬を飲んでいた人が
「胃液が上がってくるんですけど…」と。

ん〜〜〜胃炎か、さて何か?
ここいら辺は…診察してみないと分かりません。

診察の結果は…風邪引いている。
つまり、かぜの胃腸炎だよね。。。

熱を測ると、微熱。
やはり、なぁ。。。

診察方法は…というと
寝かせて気の停滞感が強い場所を探る。

この患者さんは臍部に気の停滞感が強い。
とすれば…風邪の初期
臍部の圧痛からすれば胃腸炎だね。

自分の診察の方法も残したいとは思うんだけど
どうでも良いかな。。。うんうん(^-^)


bizen06.jpg

これは刀といるよりは太刀だね。
でも…綺麗な太刀だよね。。。「備前」だね。

次は「Azumi」の一場面から…

azumi30_002.png

刀は自分を守り人を殺めることができる。

azumi30_001.png

刀って…そんな物騒なものですが…
日本漢方の腹診を作った稲葉文礼の腹証奇覧の冒頭の言葉。

腹診の方法を次の様に書いてある。
「刀を抜くがごとく…患者の身体に手を当て診察する。」

憧れちゃうなぁ…
医者でありながら武士だったんだよね…稲葉文礼。

刀は日本人の心だよね。。。
うんうん(^-^)

posted by 杉幹雄 at 09:07 | Comment(0) | 風邪

2017年04月30日

風邪の病態

kazekaze.jpg

風邪やインフルエンザが流行っています。
不思議ですよね…もう5月なのに。

風邪は万病の元、とか言いますが
風邪は病気の基本的な病態を教えてくれたりもします。

漢方の聖典の傷寒論では、6つの病態に分けています。
自分たちが注目すべきは、陽の部分の3つの病態です。
太陽病・少陽病・陽明病の3つです。

発熱という状態で受診する方が多いので…まずは太陽病期の状態です。
この時期には、自分は漢方薬は使いません。
なぜならば、太陽病から少陽病への変化が1〜2日の人も多く
病期が変わってくると漢方薬が変わってくるためです。

次に多くの患者さんが少陽病期になって受診します。
「風邪が悪くなりました」と言って受診する患者さんが多いのが特長です。
病状としては咳や鼻水が強くなってくる時期になります。
この時期には一般薬に漢方薬を併用することが多くなってきます。

加えて陽明病ですが…
陽明病単体ということは少なくて少陽病との合病が多くなります。
この場合の症状は夜間の咳がより強い状態になって現れます。
一般薬の投与でも咳止め投薬の種類が多くなりはじめて
漢方薬の併用が困難になって来たりします。
例えば、喘息様気管支炎などの殆どがこの病期に起こります。

身体から風邪の熱が抜けなければ慢性病になっても来ますので
昔の人が言った「風邪は万病の元」の意味合いも間違っていませんよね。

風邪の場合は、薬も大切ですが
休養や消化の良い食事が非常に重要です。
薬は2番目でしかありません。

そんなことを考えながら診療をしています。

傷寒論は一般的な医療概念では解読できません。
それを分かりやすく残す必要性も出てくるのかもしれませんよね。


大学時代に京都出身の同級生がいて、この歌が好きでいつも唄っていました。
自分もこの歌が好きになってギターを弾きながら、よく唄っていましたっけ。。。

遠い…昔の話かなぁ(笑)

posted by 杉幹雄 at 21:11 | Comment(0) | 風邪

2015年03月09日

風邪と花粉症の見分け方…とか、ね(^_-)-☆

kafuncommoncold.png

風邪なんでしょうか?
花粉症なんでしょうか?

分からないんですけど…とか
患者さんから質問される医者の私。。。
(;^_^A アセアセ…

この2つ病気の鑑別を
学んだ医療で見分けることって…できるの?

そんなことを思ったりします。
(・-・)(。_。)(・-・)(。_。)ウンウン


頼りになる考えって…
今から2000年まえに書かれた
「傷寒論」という本の考え方。

葛根湯の様な「太陽病」なら→風邪
柴胡や黄連が入る処方になる「陽明病」なら→花粉症

かな。。。


これからすれば…
一般の風邪の診察では鑑別不能では???
(;^_^A アセアセ…


ベッドに寝せて…
身体の熱の部位を調べなくては
分からないんだよなぁ。。。

少なくとも自分には分からないなぁ。


「患者さんに花粉症と風邪とどっちなんでしょ?」
とか、いわれ。

「そうねぇ…わからんねぇ」
とか言いながらベッドに寝せる。。。

熱の部位か臍部なら…風邪。
熱の部位が実質臓器なら…花粉症かもねぇ。。。
(^_^)

そんな感じの医療をしております。
(^_^)v

 

やっぱり…
お笑いって好きだなぁ。。。

あ・そうだぁ。
ドクターズログというサイトに…このブログが選ばれてました。

何故に???(^_^)

でも…感謝だよ、ね。
ホント…d(^-^)ネ!

posted by 杉幹雄 at 23:19 | Comment(0) | 風邪