2019年04月09日

心肺疾患でない「息苦しさ」を訴える患者さんに対して…

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当院では…漢方内科を標榜しているからか?
「息苦しい!」と訴えて来院する患者さんは少なくありません。

殆どの患者さんは他の病院に行き精査を受けて…
問題ないとの検査結果から来院されています。

もし検査をしていない患者さんには心電図と胸部レントゲンはします。
でも…その殆どは検査では問題を認めない患者さんばかりです。

自分が漢方医学を知らなければ…
精査で問題がない胸痛と考えれば「心療内科の部類なのかな?と思う」に違いありません。
ところが…これって心療内科の部類の病気ではないんだよね。
 (゚ー゚)(。_。)(゚-゚)(。_。)ウンウン

ん〜〜〜このブログの役割と言えば、
「こんな病気を如何に説明して行くことが大切なのかな?」とも思います。
そんな訳で、この病態を説明していくことにします。うん(^_^)

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検査で異常がない息苦しさの症例:結構多い症例

ある交通事故から…息苦しさや目眩などが出てきた、と来院。
これだけを聞けば「心療内科的な病気なのかな?」とか思うのが現代医学だよね。
(^_-)ネッ

そこで鍼灸師の先生から教えられた診察方法で診察してみる。
気の流れから身体の悪い場所を探してみると…どうやら「胃熱」が問題だと分かる。

医療関係者の方には、ここが不思議と思う所だと思いますので説明を加えます。

体表面には気の流れがあり…
病気を引き起こしている臓器の場所では「気の停滞が見られる」ということ。
鍼治療は気の流れを調整する医療なので、気の停滞している場所に鍼を刺せば治る。
現状でも鍼治療は効果があるものの現代医学的には、まだ科学的解析までには達していない。

物理的な側面から身体を眺めれば…体表面磁場の測定が今後の医療を左右すると思う。
それは人間という一つの個体も地球という一つの惑星と同じだからです。
臓器の異常が起きることにより「体表面磁場が変化するんだろうなぁ…」と思います。

お話は元に戻り…胃熱が強ければ「黄連剤」の適応だよねぇ。
そして黄連剤を投与して2週間、「大分、胸苦しさが取れた」と。
良かったね!うん(^_^)

この症例から考えて頂きたいこと…
胸痛を訴えても、胸部(心肺系)には異常がない病態が多いということ。
この場合は脾臓当たりの充血が問題になっている事を意味している。
と、言うことは…やはり症状を出す臓器と原因臓器とは異なることが多いと言うこと。
ここいら辺が分かって頂けたら、と思います。

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医学的な側面から見れば、1人の患者さんの訴えが取れた事は大きな問題ではないよな。
とか、思うんだよね。個人的な医師の感覚としては「嬉しい」んだけど。

ただし…自分が現代医学を学び、東洋医学も学び、両方の医学を比較してみると
東洋医学は古い医学で現代科学に入って来ていないし、現代医学は完成されていない。
「このギャップを如何に…是正していくか?」だよね。

自分の診察方法も鍼灸師の先生の伝授で特殊であることに他なりません。
この鍼灸師の先生は亡くなっているし…自分が直接、教えることは出来ないしなぁ。
こんなことから…他の医療関係者には分かりやすい説明をする以外にはないんだよね。

ただ、医師である以上、病気への正しい認識は残したいとは思います。
現代数理学の考えを使い現代医学と漢方医学を結んで…一つの医学にしたいなぁ。
1人の患者さんを救えることは医師として嬉しいですが、こんな考え方を残すこと。
そんなことが自分がすべきことなのかな、と思っています。・゚゚・(>_<)・゚゚・。

PS:
新しい医学に向かって…と言うことだから
それならば「DoctorX」だよな。「私、失敗しないので…」かぁ。
自分は自分の道を歩むこと、だね。(^_-)ネッ

posted by 杉幹雄 at 21:05 | Comment(0) | 胸痛